溶連菌

2017/05/31

溶連菌感染症は検査しなくても診断できますか?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

溶連菌感染症は検査しなくても診断できますか?

溶連菌感染症は、子どもがかかる感染症の一つで初期症状は風邪に似ています。診断の際に検査キットで溶連菌かどうか確認することがありますが、検査なしでも普通の風邪と判別できるのでしょうか。専門家に聞きました。

5歳児のママからの相談:「溶連菌かと思い受診したのに、検査せず風邪と診断。本当に分かるの?」

幼稚園に通う5歳の息子がいます。最近クラスで、溶連菌に感染した子がいたようです。その2日後ぐらいに息子も咳をしていたので、もしかして溶連菌に感染したかもと思い病院に行ったところ、検査などは行わずに胸の音と口の中を見て終わりでした。診察の結果はただの風邪と言われたのですが、検査しなくても溶連菌ではないと分かるのでしょうか?(20代・女性)

初期の段階では風邪との区別がつきにくい

溶連菌感染症の初期症状は、風邪と似ています。お子さんが受診された際は、咳症状のみだったので「溶連菌感染症」と診断するのが難しかった可能性があります。

溶連菌には様々な種類があり、症状も発熱・のどの痛み・嘔吐など、風邪の症状と似ています。初期の段階では、風邪との区別が難しいです。溶連菌の場合は、高熱の後に体に発疹を伴うこともあり舌に赤いブツブツが出てきます(イチゴ舌)。治療としては、有効な抗生剤を基本的には10日間服用します。(看護師)

検査の結果は100%ではない

医師が溶連菌の疑いはないと判断した場合は、検査をしないこともあるようです。

溶連菌の診断は、決して検査だけで行うわけではありません。それまでの症状の経過や、ご本人の診察上での状況を加味して診断を行います。これらの状況から、溶連菌が疑わしい時に検査をするかどうかを決めます。検査結果も100%正しい訳ではなく、本当は溶連菌感染症なのに陰性結果が出ることもありますしその逆も然りです。今回の場合は、お子さんを診察した上で溶連菌が原因ではないと判断されたのではないかと思われます。(小児科専門医)

溶連菌の検査は、必ずしも100%正しく判定できるわけではないようです。今回の相談者さんのケースでは、症状が咳だけだったようなので溶連菌の疑いはなく検査も必要ないと判断されたようです。もちろん経過と共に溶連菌の症状が遅れて出てくることもありますので、経過を注意深く見守ることが大切です。気になる症状があれば、その段階で再受診しましょう。


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