教育

フィンランドの幼稚園で徹底している子どもたちに「伝わる」工夫(対象:2歳〜6歳)

チャイルド・ファミリーコンサルタント(CFC)の浅古尚子(あさこなおこ)です。夫と4歳の娘の3人家族、ワーキングマザーです。

「見える化」で自律心を育む

先日、友人を尋ねてフィンランドへ行って来ました。友人の計らいで、地元の幼稚園に遊びにいくことになり、娘は大喜び!この幼稚園で3、4歳児のお部屋を覗いて、驚いたこと。

・1週間のスケジュールが、絵で貼られている。例)月は歌、火はハイキングなど
・自分がいる場所(園庭なのか、部屋なのか)を貼っておくマップがある
・おもちゃはすべて棚にしまってあり、そのおもちゃを使う場合は、自分が使っているよ、というサインを貼る。次の遊びをしたいときは、片付けてからする。
・絵でケンカをした時にはどうするかが示してある。
・絵で、お友達や先生に助けてもらったら「ありがとう」ということを示してある。

など、子どもにわかるように「見える化」をしていることでした。それも、自分で自分を管理する力と、コミュニケーションについて徹底されているように感じました。「フィンランドでは大自然の中で子どもたちを自由に遊ばせるのだろう」という勝手なイメージを持っていた私。実際、子どもたちは園庭にある落ち葉の山で泳いだり、木に登ったりと、その通りではあったのですが。自由=野放し、ではないのだなあと。自律心を子どもにわかりやすい形で習慣化させようと工夫している様子に感動しました。

一方で、子どもたちの椅子は、日本の幼稚園に比べて背がとても高いのです。これはなぜ?と園長先生に聞くと「私たち(大人)の背が高いからね、子どもをみるときに、椅子が高い方が腰が楽なのよ笑」とのこと。
この、子どもだけでなく、大人も心地よく過ごせるというスタンスも、なんだか新鮮でした!

概念を伝えるうえでも有効な「見える化」

さて、そんなフィンランドの幼稚園で発見をしながら、CFCとして思い出していたことがあります。それは、子どもにはまだ、「概念」がないということ。だから、大人が言葉だけでどんなに説明しても、なかなか伝わらないことがある、ということです。そんな時に、「見える化」つまり、絵で伝えるという手法はとても有効です。特に、まだ時間の概念が発達途上の子どもであっても、ある程度スケジュールの「見通しをつけること」が心の安定に繋がることもあります。

我が家の場合、こんなことがありました。 娘が3歳になりたてで、夫の単身赴任がスタートした頃のことです。
「ねえ、パパはどこにいるの?」「ねえ、今日は誰がお迎えにくる?」「ねえ、今日はお休み?」など、娘が次々と質問してくるようになったのです。
その都度答えていましたが、「パパが平日にいなくなって、不安なのかしら…」と思った私は、1週間ごとにスケジュールを「見える化」することにしました。
毎週日曜日に、家族全員でスケジュールをつくるのです。
娘にも色を決めてもらったり、保育園の日を「○」のマークにして描いてもらったりしました。これなら、パパがどこにいるのか、新幹線のマークで一目瞭然です。
見やすい場所に貼り出し、娘には寝る前に、「今日はおしまい!」と、シールを貼ってもらいました。(画像参照)

それからしばらくすると、娘からの質問はピタっと無くなったのです。
ちなみに、私と夫も1週間の見通しがついてスッキリするという副次的効果もありました。

スケジュールだけではなくて、「大切にして欲しいこと」や、「やってはいけないこと」などを、
つい私たちは言葉だけで説明しがちですが、「ほら見てごらん」と壁の絵を示しながら話すと、より伝わりやすいかと思います。
お子さんと一緒に絵を描いても良いかもしれません。
上手に描くことが大切なのではなく、子どもが分かればよいので、○と×でわかりやすくするなどちょっと工夫すればOKです、何も気負う必要はありません。

親子にとって、心地よい関係のために、フィンランドの幼稚園でも取り組んでいた「見える化」のヒント、ぜひ、ご家庭でも活用してみてくださいね。

【外部リンク】
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2017/06/02

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この記事の監修/執筆

チャイルド・ファミリーコンサルタント浅古 尚子(あさこ なおこ)