おたふく風邪

おたふく風邪と普通の耳下腺炎、何が違うの?

学校ではおたふく風邪が流行っていたが、受診すると普通の耳下腺炎と診断された男の子についての相談です。おたふく風邪と耳下腺炎の違いや、大人になるまでにおたふく風邪に感染した方が良いといわれた理由について疑問を持っています。専門家達に聞いてみましょう。

8歳の子どものママからの相談:「耳下腺炎とおたふく風邪の違い」

7カ月前のことです。息子が、ごはんを食べると耳の下辺りが痛いと言い出しました。その晩はそのまま寝たのですが、翌日から38℃以上の熱を出したので耳鼻咽喉科に連れて行きました。先生からは「流行性でない耳下腺炎だね」と言われたのですが、学校ではおたふく風邪が流行中でした。診て頂いた先生に「おたふく風邪ではないのですか?」と尋ねたところ、普通の耳下腺炎だろうとの結果でした。また「おたふく風邪にはいずれかかるのですか?」と聞くと、「大人になるまでにかかった方がいいね」と言われました。流行性でない耳下腺炎と、おたふく風邪はどう違うのでしょうか?(30代・女性)

耳鼻科の医師なら見分けられるので安心を

おたふく風邪はムンプスウィルス、普通の耳下腺炎は細菌などその他の原因で起こるようです。症状は似ていますが、医師には特徴や検査から見分けることが可能です。

当時の耳下腺の腫脹は、片側だけだったのではないでしょうか?おたふく風邪は、名前の通りおたふくの顔のような耳下腺の腫脹を特徴とします。耳鼻科の医師が流行性耳下腺炎とその他の耳下腺炎を見分けられないことはないと思いますし、安心していいと思います。(看護師)
流行性耳下腺炎は、ムンプスウィルスの感染によって起こるおたふく風邪のことを言います。耳下腺炎は、他のウィルスや細菌の感染によるものや原因のはっきりしない反復性耳下腺炎があります。おたふく風邪と同じような症状が現れ、初期症状では判断が難しい場合があります。しかしながら受診をされた際に、医師には判別のつく症状があったのだと思われます。(看護師)
確実な判断手段の一つとして、おたふく風邪の抗体が陽性か陰性かまたはウィルスの検査が挙げられます。おたふく風邪は一度感染すると免疫が作られるため再感染する確率は低いですが、流行性ではない耳下腺炎の中には(例えば反復性耳下腺炎)繰り返すものがあります。おたふく風邪の場合は人に感染しますが、反復性耳下腺炎の場合は人に感染しない特徴があります。(看護師)

思春期以降にかかると無精子症の原因に

思春期以降の大人の男性がおたふく風邪にかかると、無精子症になる場合があります。子どものうちに充分な免疫力を確立するか、予防接種を行うことが勧められています。

おたふく風邪は、大人になって感染すると症状が酷くなる場合があります。成人男性が感染して精巣炎・睾丸炎を合併すると、無精子症になることもあります。そのため、小さいうちに充分な免疫力を確立した方が良いといわれています。(看護師)
男性の場合は、特に思春期以降にかかるとおたふく風邪の高熱によって精巣に影響が出て不妊になってしまう可能性があります。時期を見て予防接種を行ってください。(看護師)

おたふく風邪と耳下腺炎の症状は似ていますが、耳鼻科の医師であれば特徴や検査により見分けられるようです。おたふく風邪の場合は人に感染しますが、反復性耳下腺炎の場合は人に感染しません。今後のことを考慮し、予防接種を行ってください。


2017/06/09

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