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2017/07/15

「年をとると、筋肉痛は遅れてやってくる」というのは本当?

この記事の監修/執筆

Mocosuku編集部

「年をとると、筋肉痛は遅れてやってくる」というのは本当?

久しぶりに運動をしたり、激しい運動・筋力トレーニングをすると、やってくるのが筋肉痛。
巷では、「筋肉痛が早くくるのは若い証拠」などといわれていますが、はたして本当なのでしょうか。
今回は、筋肉痛発生のメカニズムや年齢との関係についてみていきましょう。

筋肉痛は、どうして起こるの?


筋肉痛には、運動中から運動直後に発生する「急性筋肉痛」と、運動後数時間~1日経過してから痛み始める「遅発性筋肉痛」の2つがあります。
普段私たちが感じている筋肉痛は、遅発性筋肉痛のことを指しています。
遅発性筋肉痛の原因として、運動による筋損傷とする説や、筋損傷を治そうと発生する炎症によって痛みを引き起こす成分が筋肉痛を引き起こす説などが唱えられています。
ただ、明確な原因は、いまだにわかっていないのが現状です。

筋肉痛が遅れてくるのはどうして?


筋肉は「筋繊維」とよばれる、収縮性のある繊維状の細胞が束になって構成されています。
実はこの筋繊維には痛覚がなく、痛みを感じることがありません。痛みの物質が筋肉を包んでいる「筋膜」を刺激することで、筋肉痛を感知しているといわれています。
炎症が広がって痛みの物質が筋膜に届くようになってから痛みを感じるため、時間差があると考えられているのです。

筋肉痛がくるタイミングは年齢と関係ある?


さて、年齢を重ねるほどに筋肉痛は遅くくるのでしょうか?
結論からお伝えすると、筋肉痛が起こるタイミングは年齢によって影響を受けない、つまり加齢によって筋肉痛が遅くくるということはないようです。
ある実験(※)では、筋肉痛のピークがくるのは、年齢差よりも個人差が大きいことがわかりました。
また、筋肉痛が起こるまでの時間は、運動の種類によっても異なるといわれています。
(※出典:野坂和則「遅発性筋肉痛のメカニズムとその予防・対処法」 https://kaken.nii.ac.jp/ja/report/KAKENHI-PROJECT-14580049/145800492003kenkyu_seika_hokoku_gaiyo/)
運動などで筋繊維が損傷すると、修復するために血液が集まります。
ただ、普段から使っていない筋肉は、栄養や酸素を必要としないため、毛細血管の発達が不十分で、血液が集まってくるのに時間がかかります。
その結果、痛みの物質が生成されて感知するまでに時間がかかり、筋肉痛が遅く出ると考えられています。普段から運動をして筋肉を使っている人ほど早く筋肉痛が出て、逆に運動をあまりしない人ほど筋肉痛が遅く出る傾向があるといいます。
年齢を重ねると筋肉痛が遅くなるといわれるのは、運動をする機会が減ることが要因の1つとして考えられます。
それでは、筋肉痛を軽減・回避する方法はあるのでしょうか?

筋肉痛にはどう対処すればいいの?


筋肉痛を軽くする方法は普段からの運動です。
スポーツや登山など普段使わない筋肉を使う際は、1~2週間前からその運動に近いものを行うことが筋肉痛の予防に効果があるといわれています。
運動前のウォーミングアップや運動直後のクールダウンではなく、それ以前より少しずつ身体を慣らしていくことで筋肉痛を軽減できるというのです。
つまり、普段からの運動習慣が筋肉痛の軽減につながるのです。
筋肉痛が遅れてくるようになったと感じる人は、年齢によるものではなく、運動の機会が減ってきている可能性もあります。
「もう若くないから」「年をとったから」などと思わずに、普段からの自分の習慣を見つめ直し、運動をする機会を作ることが、筋肉痛を防ぐ方法といえるでしょう。

<執筆者プロフィール>
吉村 佑奈(よしむら・ゆうな)
助産師・保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。某病院での看護業務を経て、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当

<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

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