床上げ

2017/07/23

日本と海外、産後の床上げ事情が違うのは何故?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

日本と海外、産後の床上げ事情が違うのは何故?

日本では、産後約1カ月間は身体を休めるようにと言われます。しかし海外では、産後数日で退院して家で普段通り過ごすことが多いようです。日本と海外の違いについて、専門家にその理由を尋ねてみました。

産後の床上げについての相談:「海外では産後すぐ家に戻るようですが、身体が休まらないのでは?」

海外では出産から退院までがあっという間で、日本のように産後~床上げまで身体を休めるように扱われないのは何故でしょうか。同じ人間ですし産後の対応について差が無いものと思っていましたが、アメリカやオーストラリアの知人は産後すぐ自宅に戻っていますし安静に寝てばかりいるとは聞きません。何故違いがあるのでしょうか。(30代・女性)

社会環境の違いが主な理由

それほど男性の育児休暇が浸透していない日本に対し、海外はパパが長期で育児休暇を取ったりパパやヘルパーさんなどに家事や育児のサポートをお願いするのが一般的です。また、海外は無痛分娩が主流で産後の回復も早いなど、出産事情の違いも考えられるようです。

日本では、自然分娩の場合は5日~1週間の入院が一般的ですが、海外では最大5日という所が多くアメリカでは1日しか入院しないのが当たり前のようです。これは医療費削減のためでもありますが、海外では無痛分娩が主流のため産後の回復が早いと思われます。(看護師)
アメリカでは産後数週間、ヨーロッパなどでは数カ月、男性が仕事を休んで育児や家事を手伝うことが一般的で、産後は早く家族と過ごす傾向にあるようです。退院後は助産師やヘルパーさんが家事や赤ちゃんのお世話をしたり、国によっては医師が自宅を訪問したりと赤ちゃんやお母さんの身体のケアをしてくれるそうです。よって、産後の回復も早いのでしょう。(看護師)
海外では無痛分娩が主流のため、陣痛に何時間も耐えて出産するよりも母体へのダメージは少ないのでしょう。また入院期間が日本より少なくても、産後はハウスキーパーなどを雇い家事や育児のサポートを受けることや、パパが長期間育児休暇を取ってサポートするのが一般的です。(看護師)

家事・育児は女性担当?日本にありがちな固定概念

日本の場合、未だに家事・育児は女性の仕事という概念を持つ人も多く、男性が育児休暇を申請するケースはまだまだ少ないようです。そのため産後はどうしてもママに負担がかかってしまうため、出来る限り周囲でサポートすることが大切です。

日本では、自宅で出産することが主流で家事も重労働であった時代に1カ月間は布団を敷きっぱなしにして産婦さんを休ませていました。その様子から「床上げ」という言葉が出来たといいます。今は家事も機械化しており昔ほど重労働では無いため1カ月間寝たきりでいる必要は無いですが、休息は大切です。(看護師)
日本では、未だに家事・育児は女性の役割という概念がある上に、近年の核家族化により産後すぐ女性が1人で家事・育児全てを担わなければならないという背景があります。そのため、今も産後は家族でサポートし産婦さんを休ませるという意識を持つために「床上げ」という言葉があるのではないでしょうか。(看護師)

海外では、パパが長期休暇を取ったりヘルパーさんを雇うことが一般的なようです。そのため、早々に退院してもママへの負担はそれ程大きくないようです。日本の場合は事情が異なるため、周囲が出来る限りサポートすることが大切です。


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