陣痛促進剤

2015/04/29

陣痛促進剤は必要?そのメリットとデメリットとは

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陣痛促進剤は必要?そのメリットとデメリットとは

弱い陣痛がずっと続き、なかなか出産が進まない微弱陣痛。母子共に体力が奪われるため、このような場合一般的に陣痛促進剤が使用されます。しかし陣痛促進剤の使用に抵抗があるという人も多いようですが、看護師さんたちは何と言っているのでしょうか。

陣痛促進剤についての相談:「陣痛促進剤に抵抗が。使用を断ることは可能?」

1人目出産時、微弱陣痛で陣痛促進剤を使用する際、危険性などが書かれた承諾書にサインをしました。しかし長時間の陣痛で疲れ切っており、正直よく読んで理解したわけではありませんでした。次回は陣痛促進剤を使いたくないのですが医師から勧められた際、促進剤を使わずに出産するという選択はできるのでしょうか。陣痛促進剤のメリットやデメリットを教えてください。(20代・女性)

陣痛促進剤のメリット・デメリット

陣痛促進剤を使用するにあたり、メリットとデメリットについて以下のように教えていただきました。

メリット
陣痛が長引くと母体の体力が消耗し、胎盤機能の低下により赤ちゃんの体力も消耗しますし、また破水した場合は分娩を急ぐ必要があります。促進剤を使うことで分娩の進行が早くなり、分娩時のリスクの軽減や自然分娩のままでの出産が可能になります。(産科看護師)
デメリット
促進剤の過剰投与により陣痛が強くなりすぎる過強陣痛があり、まれに子宮破裂や胎児が死亡する事故が発生する場合もあります。(産科看護師)

薬の量をこまめに調整

陣痛促進剤の使用に関しては、医師や看護師がこまめに様子を観察して薬の投与量を調整します。しかし全くのノーリスクというわけではないので、万が一に備え承諾書の記入が求められます。

最近では輸液ポンプを使い微量での投与を行うはずなので、事故が起こることは極めて希です。しかし日本の医療では万が一を考えて、起こりうる危険性の全てに関して患者さんの同意をとるようにしています。(産科看護師)
同意書には不安になるような項目もあると思いますし、陣痛促進剤の使用に対して抵抗が強い方も多くいらっしゃいます。使わないという選択もできますが、分娩の進行状況によっては使用した方が安全な場合があるため、主治医とよく相談してから検討してみてください。前回のように意識もうろうとした状態でサインすることもあるので、事前に相談されるとよいでしょう。(産科看護師)
陣痛促進剤は極少量から投与し、母体と胎児の状態を確認しながら薬の量を調節していきます。しっかりと医師や看護師や助産師が観察してこまめに薬の調節を行うので、強度陣痛を防ぐことができます。(消化器科看護師)
陣痛促進剤を使用しないと選択した場合、微弱陣痛が長引き母体や胎児に衰弱がみられると帝王切開となります。陣痛促進剤について不安がある旨を担当医や助産師に話し、メリット・デメリットについて詳しく説明してもらってはいかがでしょうか。(消化器科看護師)

陣痛促進剤は、医師の指導の元で適切に使用すれば分娩がスムーズに進むというメリットがあります。しかしデメリットもあるため、一度医師に詳しく話を聞いてみるとよいでしょう。


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