トキソプラズマ感染

2015/04/30

妊娠期のトキプラズマ感染が増加中、その予防法は?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

妊娠期のトキプラズマ感染が増加中、その予防法は?

妊婦さんは、非妊娠時に比べて感染症にかかりやすく、万が一感染すると赤ちゃんに影響を与える場合もあります。トキソプラズマに感染していないかと心配するママに対し、看護師さんたちはどのようなアドバイスをしているのでしょうか。

妊婦さんからの相談:「トキソプラズマ感染に対する予防法は?検査はすべき?」

妊娠安定期に入りました。トキソプラズマ感染症を心配していますが、かかりつけの医師からはあまり必要ないと言われたこともあり検査を受けずに来ました。トキソプラズマは生肉や猫の糞などから感染するとのことですが、どの程度心配すればよいかわからず少し神経質になっています。妊娠初期に食べた牛肉のハンバーグが少しレアっぽかったのも気になります。今からでも検査をした方が良いでしょうか。(30代・女性)

妊婦さんや赤ちゃんへの感染症例はきわめて少ないです

万が一、妊娠中にトキソプラズマに感染すると、赤ちゃんに障害が出る可能性があります。しかし現在の日本において、お母さんや赤ちゃんへの感染は極めてまれで、症例もごく少数です。

妊娠中にトキソプラズマに感染すると、赤ちゃんの目や脳に障害が出る可能性があります。日本での感染症例は、以前はないに等しかったのですが、食生活や生活スタイルの変化で、最近は増加傾向にあります。万が一感染した場合、50%の確率で赤ちゃんに感染すると言われていますが、最近のデータでは重症の症例は年間5例ほどの報告と、極めて低い確率ではあります。(産科看護師)

ライフスタイルや食生活を振り返り、予防しましょう

生活の場面において、トキソプラズマ感染症の原因となる原虫のいる可能性の高いところで過ごすときは、手洗いをしっかり行いましょう。また食生活においては生肉を避けよく火を通すこと、野菜類はよく洗うとことが感染の予防になります。

トキソプラズマはトキソプラズマ原虫による感染症で、動物と触れ合うことが多い方、生食を好んで頻回に食べる方、ガーデニングや農作業をする方、また、公園の砂場には野良猫などの尿やフンが混ざっていることがあるので、素手で砂を触ったりすると感染しやすくなります。予防としては、外出後はよく手洗いをすること、肉は生食を避けよく火を通して食べること、野菜や果物は酢水で洗ってから食べるとよいでしょう。(産科看護師)

気になるようなら病院で検査を受けてみても

感染率は極めて低いので、一回生肉などを食べたからといって心配はしなくても大丈夫ですが、不安なら病院で血液検査を受けてもよいでしょう。仮に感染していたとしても早期なら治療可能です。

もし心配なら検査を受けてもよいと思いますが、通常で抗体を持っていたとしても、ほとんどの人は何も身体に異常が来ないままに一生を終えます。それぐらい現在ではまれになっているので、そこまで慎重にならなくても大丈夫です。(内科看護師)
妊娠中に一回生肉や生ハムなどを食べても、感染の可能性はかなり低いのですが、100%大丈夫とは言えませんから、気になるようでしたら病院で血液検査を受けてみてください。感染が早期にわかれば、赤ちゃんに感染する前に治療することができます。(産科看護師)

妊娠中にトキソプラズマに感染する可能性は低いようですが、日々の生活の中での予防につとめることが大切です。感染が心配なときは病院で相談し、血液検査を受けてみるのもよいでしょう。


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