腎臓

2017/07/29

風邪と腎盂腎炎の見分けがつかず、発熱の度に不安

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

風邪と腎盂腎炎の見分けがつかず、発熱の度に不安

風邪だと思っていたら、別の病気だったということもあります。子どもが腎盂腎炎になって以降、発熱の度に不安を感じているママから相談がありました。専門家は、どのように答えているでしょうか。

1歳のママからの相談:「発熱する度に腎盂腎炎かもと不安です。何度もかかるものなのでしょうか」

息子は、1歳6カ月の時に突然熱を出しました。鼻水や咳などの症状は無く、38℃の熱が出ました。休日だったので救急病院に連れて行ったのですが、大腸菌が腎臓に入ったことで腎盂腎炎になっていてすぐに5日間の入院となりました。風邪だと思っていたので驚きましたし、私も付き添いで入院だったので上の子の世話や家のことなどかなり大変でした。それ以来、熱が出る度に腎盂腎炎かも?と不安になるのですが、腎盂腎炎は何度もかかるものなのでしょうか。(40代・女性)

繰り返すこともある、腎盂腎炎

腎盂腎炎は、繰り返し発症することもあります。腎盂腎炎になるメカニズムについてご説明します。

必ずしも全ての発熱が腎盂腎炎に直結するわけではありません。お子さんの場合に最も多い原因は、生まれつき腎臓の構造に問題がある場合です。もちろんそういった構造的な異常を必ずしも持っているとは限りません。そのため、一度急性腎盂腎炎を来たしたことがあるお子さんは、先天的な異常を持っている可能性を考慮しながら発熱した場合は注意深く経過を見る必要があります。(看護師)
子どもの腎盂腎炎の原因として「膀胱尿管逆流症」と呼ばれる基礎疾患を認めることがあります。一回だけ腎盂腎炎を起こしただけでは積極的な検査を行うことはありませんが、尿路感染や腎盂腎炎を繰り返す場合には基礎疾患の検索が必要です。(看護師)

腎盂腎炎の既往がある場合には、発熱時に注意深く観察を!

腎盂腎炎の既往歴があるお子さんについて、注意すべきポイントです。

腎盂腎炎に罹患した場合、成人であれば発熱以外に排尿痛・頻尿・背中の鈍痛などが現れます。しかしまだ言葉で訴えられない子どもの場合はそうした症状ははっきりせず、発熱・なんとなく機嫌が悪い場合が多いです。そのため一度でも腎盂腎炎を指摘されたことがあるのであれば、発熱がある際には風邪と自己判断するのではなく早期の医療機関への受診が必要となります。(看護師)
基礎疾患として、「膀胱尿管逆流症」を認めることが多いです。それ以外にもオムツが汚れたままになっていたり汚い手で陰部に触れると、そこから菌が尿道を通って感染する可能性もあります。(看護師)

腎盂腎炎の発症については、子どもにおいては先天的な異常を持っていることが原因の一つとして挙げられます。発熱した際には、仮に腎盂腎炎であったとしても成人ほど症状はハッキリしないことも多いようです。そのため、一度でも指摘されたことがあるお子さんは早めに医療機関を受診しましょう。


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