出血

絨毛膜下血種と診断…安静にすべき?普段通りでも大丈夫?

妊娠初期は、様々な症状に見舞われるものです。今回は、5カ月の妊婦さんからの相談です。大量出血があり絨毛膜下血種と診断された相談者さんですが、医師からは普段通りの生活で良いと言われ、安静にしなくて良いのかと悩んでいます。絨毛膜下血種と診断された場合、安静が必要かどうかはどうやって決まるのでしょうか。

妊娠期の体調不良についての相談:「絨毛膜下血種の際の安静度」

体外受精で妊娠しました。妊娠初期に大量の鮮血の出血があり病院を受診したところ、3cm大の絨毛膜下血種が出血の原因と言われました。医師からは「特に安静にする必要はない。普段通りの生活で良い。」と言われましたが、他の方の体験談をネット上で見ると、切迫流産で入院される方や可能な限り自宅安静と言われている方も多いので私も安静にしていた方が良いのではないかと思っています。絨毛膜下血種の場合、どのように安静度を判断しているのでしょうか。(30代・女性)

絨毛膜下血腫の安静度は状態による。出血多ければ流産のリスクも

安静にすべきか否かは、絨毛膜下血種の状態に因るようです。出血が多い場合は、流産のリスクもあるとの声がありました。

受精卵が着床して妊娠が成立すると、絨毛と呼ばれる組織が子宮内膜に伸びて根を張り、胎盤を作る作業を行います。この過程で、子宮内膜の血管が破壊して出血することがあります。一般的には、少量の出血で自然に体内に吸収されますが、出血の量が多いと血腫になります。これが絨毛膜下血腫です。(看護師)
絨毛膜下血腫が流産につながるかは、血腫の大きさや場所によって異なります。出血量が多いほど、症状が強まって流産のリスクが高くなります。しかし流産には色々な要素が絡んでいますから、血腫だけが原因とはいえません。(看護師)
絨毛膜下血腫の大きさが非常に大きい、出血につながりやすい部位に存在する、その他、流産兆候があるなどでない限りは明確な基準がありません。実際にエコーの所見を拝見したわけではありませんが、絨毛膜下血腫以外の情報も加味したうえでの指示であったと思います。(小児科専門医)

医師の判断によるところも。妊娠初期は普段から無理せず過ごして

安静度の判断は、医師の経験にもよります。妊娠初期は流産しやすい時期だけに、普段から無理せず過ごすことが大切です。

絨毛膜下血腫における安静度の基準は、医師の経験なども含めて様々な意見があり一概に既定されていません。絨毛膜下血腫自体は1〜2週間の経過で自然に軽快するため、必ずしも安静にせずとも問題ないと考える先生もいらっしゃいます。その一方で、安静を指示する先生もいらっしゃいます。(小児科専門医)
通常は血腫が見られれば出来るだけ安静にして過ごしますが、血腫が小さければ普段の生活で良いと判断する医師もいます。今回は普段の生活で良いと言われたようですが、妊娠初期は普段の生活でも流産しやすいので無理をせず、身体を冷やさないように過ごして下さい。(看護師)
安静治療の目的で入院される方もいらっしゃいます。しかし、ご自宅で安静が保てる場合やご家庭の事情を考慮して、治療方法を指示される医師もいらっしゃいます。ご自宅で安静にする場合、どうしても家の中でも動いてしまいがちです。掃除や洗濯、買い物はご家族の方にしてもらう、もしくは宅配サービスを利用するなど協力してもらいましょう。(助産師)

絨毛膜下血種は、状態や医師の判断によって安静度が異なるようです。流産しやすい妊娠初期は、普段から注意して過ごしてください。


2017/09/03

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