パーマ・カラーリング

妊娠中のパーマやカラーリング、胎児に影響はあるの?

出産前にしておくべきことのひとつとして、多くの先輩ママが挙げるのが「美容院へ行くこと」。出産後は赤ちゃんのお世話で忙しくなるため、産前にできるだけ綺麗に整えておきたいと思うものです。しかし、パーマやカラーリングをする場合はニオイが強い薬剤を使いますが、お腹の赤ちゃんへの影響はないのでしょうか?
今回は、妊婦が美容院へ行く際の注意点やおすすめヘアスタイルなどをまとめましたのでご紹介します。

妊娠後期だけど美容院に行っても大丈夫?

パーマ剤やカラー剤が赤ちゃんに与える影響

パーマ剤やカラー剤が赤ちゃんに悪影響なのでは?と不安を抱く人もいますが、髪から薬剤が吸収されてお腹の赤ちゃんに害を及ぼすということは考えにくく、医学的な根拠はありません。もし髪から何かを吸収するのであれば、毎日使っているシャンプーやコンディショナー、整髪料も使えないことになってしまいますね。
妊娠後にパーマやカラーリングをすること自体は問題ありませんが、次のようなケースがあることに留意して美容院に行くようにしましょう。

美容院に行く前に考えておきたい注意点


・薬剤の匂い
妊娠中は匂いに敏感になっているため、パーマ剤やヘアカラー剤の独特な匂いで吐き気をもよおすことや、気分が悪くなってしまうことがあります。特に妊娠初期でつわりがひどい場合、美容院は避けた方が良いかもしれません。

・妊婦は肌が敏感
妊娠中は肌も敏感になっているため、パーマ剤やヘアカラー剤による肌トラブルが起きやすくなっています。「妊娠前と同じ薬剤を使用したのに頭皮がかぶれた」というケースは少なくないため、妊娠前は平気だった人でも施術前に皮膚アレルギー試験(パッチテスト)をすると安心です。チェック方法はどちらかの手の手首〜肘の間に薬剤を少量つけて約10分おき、皮膚に刺激や赤みが出ないかを調べます。簡単にチェックできますよ。

・美容院での体勢
施述中は同じ姿勢でいるため妊娠中の身体に負担がかかります。妊娠後期の場合はお腹も大きいので長時間座っていると腰が痛くなることも。またシャンプー台で仰向けになる姿勢が苦しいと感じる人は多いです。その姿勢になるのが辛い場合、やめておいた方がいいかもしれません。

・長時間の施術
美容院に行くのが面倒だからといって一度にカット・カラー・トリートメントなど複数の施術を受けると、3〜4時間かかってしまうことも。妊娠中に長時間同じ姿勢でいることは辛く、普段よりも疲れてしまいます。妊娠後期の場合、大きくなった子宮が膀胱を圧迫するためトイレの回数が増えており、たびたびトイレに行くのを躊躇してしまう人も多いようです。美容院に行くことでリフレッシュになればいいですが、長時間辛い体勢やトイレを我慢してストレスになるのは良くありません。長時間になる施術は避けて、カットだけ、カラーだけにするなど短時間ですむようにしたいですね。待ち時間をなくすため、美容院の予約もお忘れなく。

・ご自分の体調
美容院に行く際は、体調が良い時に行くなど決して無理のないようにしましょう。妊娠初期はつわりで体調を崩しやすくカラー剤の匂いにも反応してしまうことが多いため、安定期に入ってからの方が良いでしょう。妊娠後期はお腹が大きく長時間の施術やシャンプー台での姿勢が辛いので短時間の方が安心です。臨月はいつ破水するかわからない時期なので安全性を考慮し美容院は控えた方が無難です。身だしなみを綺麗にするのも大切ですが、母体の安全が第一です。体調面で不安がある、気分が悪くなったなどの場合は、かかりつけの医師に相談しましょう。

万が一のことを考えて…美容院選びのポイント

美容院で具合が悪くなる妊婦さんも中にはいます。万が一を考えて、自宅から遠い美容院よりも近くの方が安心です。自分が妊婦であることは必ず宣言し、少しでも配慮をしてもらえるようにしましょう。途中で休憩をとらせてくれたり、クッションやブランケットを借りたりできることもあります。カラーリングをする場合、美容院によっては低刺激のヘアカラー剤を置いている所もありますので、気になる場合は予約の際に問い合わせてみましょう。
行き慣れた美容院だと勝手もわかっていますし、女性スタッフさんや親身になってくれるスタッフさんがいると色々相談しやすいですよね。気持ちよく過ごせる美容院を前もってリサーチしておきましょう。

産後も楽ちん!妊婦におすすめのヘアカラー・ヘアスタイルは?

妊娠・出産でホルモンバランスは変化し、体質だけでなく髪質にも変化が現れます。妊娠中はお腹の赤ちゃんへ優先的に栄養分が吸収されるため、髪の毛がパサつく、ハリ・コシがなくなる、痛みやすい、抜けやすくなるなどのトラブルを感じやすくなります。出産後は自分のお手入れに時間をかける余裕がなくなるうえに、髪の毛が抜けて頭髪量が減ったことに悩まされるママは多いです。妊娠以降のヘアスタイルは、次のようなポイントを参考にしてみてください。


・ヘアカラー
育児に追われ、気づいたら地毛の根元は黒く毛先は黄色く痛んでいる「プリン状態」なんていうことも…。産後の状況を考えてヘアカラーはダークな色を選択し、頻繁に美容院に通わなくて良いようにすると楽です。

・ヘアスタイル
産前・産後ともに手間のかからないヘアスタイルが良いです。ショートやボブなど、髪を短くすると自宅でのケアも簡単ですし、美容院での施術時間も短縮できます。ただし放置しすぎるとボサボサになりがちなので気をつけましょう。
クセ毛の人や髪を結ったほうが楽という人は、ミディアムボブやセミロングの髪型がおすすめ。ロングほどケアが大変でなくまとめることもできるので、ヘアアクセサリーなどの小物を使って華やかにみせることもできます。
ヘアカットで注意したいのは毛量の変化。個人差はありますが、妊娠中や産後は毛髪が抜けやすく、あまりすき過ぎるとその後スカスカになってしまうことも。特に前髪を作っている人はその点考慮して普段より厚めにカットしてもらうことをおすすめします。

市販のカラーリング・パーマ剤はOK?

ドラッグストアなどで販売されている市販のパーマ剤やカラー剤は、美容院で使用する薬剤より刺激が強いものが多いです。ヘアカラー剤の包装箱には注意点が記載されており、使用しない方がいい場合として「頭皮あるいは皮膚が過敏な状態になっている方(病中、病後の回復期、生理時、妊娠中等)」との記載がありますので、妊婦におすすめはできません。
セルフカラーは自宅で手軽にできるメリットはありますが、手や腕、首、頭皮などに薬剤が付着してしまう可能性もあります。肌が敏感になっている状態なので、どうしてもカラーやパーマをしたい場合は美容院に行く方が安全ですね。

妊娠中にパーマやカラーリングをすることで胎児に悪影響を及ぼすという医学的根拠はありません。しかし、妊娠中は匂いや肌が敏感になっているため、カラー剤などの薬剤で体調を崩したり肌トラブルを起こしたりする場合があるので注意が必要です。美容院に行く時は、自分の体調がいい時にする、短時間の施術にする、妊婦であることを宣言するなど母体の安全に気を配りましょう。
髪色はダーク、髪型はショートやミディアムボブなどの短めスタイルが楽でおすすめです。妊娠・出産の時期は毛量が少なくなる傾向にあるので、カットの際ボリュームの減らし過ぎには注意しましょう。
女性はいつだっておしゃれしたいですし、美容院は気分転換にもなりますよね。日頃から信頼できる美容院を見つけておき、安全に注意しながら妊娠中もヘアスタイルやヘアカラーを楽しんでくださいね。

参考:
・久具宏司監修:周産期ビジュアルナーシング(学研プラス)


2018/11/30

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