おたふく風邪

2017/09/16

おたふく風邪に何度も罹ることはあるの?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

おたふく風邪に何度も罹ることはあるの?

頬から顎辺りがぷっくりと腫れたり、高熱等の症状が出るおたふく風邪には、何度も罹ってしまうことがあるのでしょうか。妊娠前におたふく風邪と診断された、妊婦さんからの相談です。

プレママからの相談:「おたふく風邪は何度も罹るものですか?」

妊娠前におたふく風邪に罹りました。子どもの頃に罹ったと親に聞いていたので、まさかまた罹るとは思わず、リンパ辺りが腫れてきた時はただの風邪かと思いました。みるみるうちに両頬が膨れ上がったので病院を受診したところ「両方腫れるのは間違いなくおたふく風邪です」と告げられました。おたふく風邪は一度罹れば抗体が出来るので再び罹ることはないと聞いていましたが、何度も罹るものでしょうか?現在、妊娠中なのでまた罹ってしまったらと思うと不安です。(20代・女性)

状況によって複数回、発症することがあります

おたふく風邪は一度罹ったらもう罹らないということはよく聞きますが、複数回感染する可能性もあるとする専門家の意見がありました。

おたふく風邪(流行性耳下腺炎)は稀に2度発症する場合があるようですが、かなり稀なケースで、一般的には2度目の感染はないと言われています。(看護師)
おたふく風邪は、ムンプスウィルスに感染して発症します。一度感染すると抗体が出来るため、再感染はしないとされています。(婦人科看護師)
自然感染の経験がなく予防接種のみの場合は、一回の接種で予防効果は90%と言われています。また、抗体の持続期間も10~15年程といわれています。そのため、それを過ぎた場合等に感染する可能性はあります。一度、自然感染して出来た抗体は「終生抗体」となり、その後、再び感染することは考えにくいです。(看護師)

おたふく風邪によく似た、反復性耳下腺炎かもしれません

予防接種を受けていても予防効果は90%程といわれており、抗体が切れてからかかる場合もあるようです。また、おたふく風邪ではなく、症状が似ている他の病気と間違えているケースもありそうです。

おたふく風邪と間違えやすいものに「反復性耳下腺炎」があります。これはおたふく風邪の原因ウィルスであるムンプスウィルスではなく、睡眠不足や疲労等で免疫力が低下している時に、口腔内の常在菌が耳下腺に感染を起こして発症します。反復性耳下腺炎でも両方の耳下腺が腫れる事があるため、区別が難しいとされています。(看護師)
反復性耳下腺炎は他者には感染しませんが、何度も罹ります。妊娠中は免疫力が低下するため、繰り返す可能性は高くなります。耳下腺の腫れや痛み、発熱等がある時は、産婦人科を受診しましょう。(看護師)
他のウィルスへの感染や、おたふく風邪とよく似た反復性耳下腺炎を判別する方法には抗体検査があります。(婦人科看護師)

妊娠中に感染しても大丈夫?

最後に、相談者さんが気にしている、妊娠中におたふく風邪に罹ることの危険性について専門家に伺いました。

妊娠中に感染しても胎児には影響ありませんが、妊娠初期では流産に至る恐れがあると言われています。(婦人科看護師)

おたふく風邪は極稀に複数回罹患することもあるようですが、妊娠中でも、基本的に胎児には影響ないようです。しかし、妊娠中は普段よりも免疫力が低下しますので、体力の維持に努めましょう。


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