風疹

2017/09/21

妊娠を希望する場合は、風疹の検査を受けておくべき?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

妊娠を希望する場合は、風疹の検査を受けておくべき?

風疹は妊婦さんが特に注意すべき病気の一つです。前回の妊娠時に風疹の感染を疑われ、不安な思いをしたママから妊娠と風疹の検査について相談がありました。専門家達はどのように答えているでしょうか。

妊活中のママからの相談:「次を妊娠する前に、風疹検査をすべきでしょうか」

3歳と1歳の息子がいます。次男の妊娠3カ月の時の血液検査で、風疹の抗体値が高いと結果が出ました。医師からは妊娠初期に風疹に罹った可能性があると言われ、その場合お腹の赤ちゃんに何らかの障害が出る可能性が高いと言われ不安で眠れなくなりました。結局、2度目の検査で特に数値は問題なく、おそらく元々風疹の抗体値が高いのではということになりました。現在3人目の妊活中ですが、妊娠する前に風疹の抗体値を検査しておいた方が良いのでしょうか?(30代・女性)

抗体が消失している可能性も

風疹ウィルスに対する抗体は、時間が経過すると消失してしまうようです。

風疹ウィルスの抗体は、自然感染の場合は一般的に40~50年程、予防接種の場合は1回接種の持続期間は10年~15年程といわれており、幼い頃に1回接種しただけでは大人になって抗体が減少している、もしくは消失している可能性があります。2人目の妊娠時に抗体価が高値を維持していても、時間が経ち抗体が減少する可能性はあります。(看護師)

妊娠中の感染は胎児のへのリスクが

妊婦が風疹に感染した場合、胎児にどのようなリスクが生じてしまうのか教えてくれました。

妊婦が風疹ウィルスに感染すると先天性風疹症候群を引き起こし、主に先天性心疾患・難聴・白内障が高い頻度で発症します。この他にも精神発達遅滞・小頭症・脳性まひ・肝脾腫・網膜症・間質性肺炎など様々な障害や病気を引き起こす可能性があります。(看護師)
風疹に感染すると、胎盤を通じて胎児も感染し、先天性風疹症候群を引き起こすリスクが高くなります。しかし、稀に抗体値が高いまま維持している方もおり、抗体値が高くても感染した覚えがなく、風疹の症状がなければ、赤ちゃんへの影響はほぼないとされています。(産科・婦人科看護師)

妊娠を希望している場合は風疹の検査を

妊娠を希望している場合は、風疹の検査を受けるようアドバイスがありました。また、自分だけでなくダンナさんも一緒に検査した方が良いケースもあるそうです。

妊娠を希望している場合は、妊娠前に風疹抗体検査を受けることが推奨されています。女子のみが集団接種を受け、男子は接種しない時期もあり、抗体を持たない男性が多くなります。そのためここ数年、30~40歳代を中心に風疹に感染する人が増加しています。ダンナさんが抗体を持っていない場合、ダンナさんから感染する可能性も高くなるので、妊娠前に夫婦で抗体検査を受け、必要となれば予防接種を受けることをお勧めします。(看護師)
親から「小さい頃風疹にかかったような気がする」「風疹の予防接種を受けたか忘れた」と言われた場合、抗体検査を受けてみましょう。抗体価が低い場合は予防接種を受けることになります。ただし、予防接種を受けた後2か月は避妊をしましょう。理由は、風疹ワクチンは予防接種を行った後、ママの身体に風疹ウィルスが増えます。その間に妊娠をすると、胎児に感染する恐れがあるためです。(助産師)

妊婦さんが風疹に感染すると、胎児に難聴などの様々な先天性の病気を引き起こす可能性があるようです。幼い頃に予防接種を受けていなかったり、受けていても抗体が消失している可能性があるので、妊娠希望の場合は、事前の検査をご検討ください。


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