歯のトラブル

2017/09/23

妊娠4カ月、歯が悪いと早産率が上がるの?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

妊娠4カ月、歯が悪いと早産率が上がるの?

妊娠中に虫歯が判明した場合、治療した方が良いと一般的に言われています。虫歯が早産に与える影響や、レントゲン撮影に関する相談に、専門家はどのように答えているでしょうか。

虫歯と早産に関する相談:「虫歯と早産の関係や、妊娠中の歯のレントゲンについて教えてください」

現在、妊娠4カ月です。妊娠前から虫歯があるのは分かっており、歯周病予備軍と言われていましたが治療していませんでした。口の中が常に気持ち悪いなと感じますし、親知らずが痛むようにまでなってきました。歯科を受診する際、いつも歯全体のレントゲンを撮りますが、今回は妊娠中ですが撮れるのでしょうか?歯が悪いままだと、早産率が上がったりするのでしょうか?安定期に入ったら行くつもりなのですが、とても心配です。(20代・女性)

虫歯治療は、妊娠中期に

妊娠中は、妊娠中期で虫歯治療を行うことが勧められるようです。ただし、抜歯に関しては注意が必要です。

妊娠中は、ホルモンの関係で虫歯や歯周病が悪化しやすくなります。そのため、虫歯の治療は妊娠中期に受けておくことをお勧めします。妊娠初期は体調が不安定ですし、妊娠後期になれば治療台に同じ姿勢で乗るのが苦しくなり、産後は育児が忙しくなるためです。(歯科衛生士)
妊婦が歯の治療を行ってはいけないことはありません。むしろ、出産後は定期的に歯科に通うのが難しくなりますから、妊娠中に治療しておいた方が良いでしょう。妊娠初期はつわりの症状があったり、流産しやすい時期ですから、一般的には妊娠中期に入ってからの治療をお勧めします。使用する麻酔も局所麻酔ですので、極端に大量の麻酔を使用しなければ、赤ちゃんにも影響ありません。ただし、抜歯は感染のリスクが高まるため、妊娠中はしない方が良いでしょう。(産科看護師)
妊娠中は使用する薬によって赤ちゃんに影響がある場合がありますので、歯科医師に妊娠していることを伝えましょう。また、歯科の治療をお受けになる際、お腹が大きくなってから仰向けの姿勢で過ごすと、血圧が下がったり、気分が悪くなる場合があります。(助産師)

レントゲンは心配無用?

妊娠中でも歯科のレントゲンを受けても問題ないようです。

歯科用のレントゲンは、5万回撮影して胎児に影響が出る被ばく量になるといわれています。また撮影時には、お腹に放射線を通さない鉛のエプロンをかけて防護します。最近多くなっているデジタルレントゲンの場合、従来の10分の1の線量で撮影するため、心配ないでしょう。(歯科衛生士)
歯科では基本的にレントゲンを撮りますが、妊娠中でなくても、女性は腹部に防護エプロンを着用して撮影しますので、心配ありません。(産科看護師)

早産のリスクもある、妊娠中の歯周病

妊娠中の虫歯と、早産の関係について教えてくれました。

歯周病になると、免疫細胞と歯周病菌が戦い、サイトカインという物質が作られます。サイトカインが血管に入って子宮に到達すると、子宮の収縮を促し早産に繋がります。歯科医院で歯周病のケアと、歯周病菌を除去するセルフケアの指導を受けましょう。(歯科衛生士)
デンタルケアは日々の積み重ねです。一生自分の歯を保つためにも、妊娠前からセルフケアや歯科受診をして、健康な歯で過ごしましょう。(助産師)

歯周病や虫歯は、早産に影響を与える可能性があるようです。そのため、妊娠中に虫歯や歯周病が判明した場合は、妊娠中期の治療をご検討ください。歯科のレントゲンは、妊娠中に受けても問題はないようです。もちろん、日々のデンタルケアをおろそかにせず、一生自分の歯で過ごせるようにセルフケアが重要です。


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