会陰切開

2015/05/05

陣痛より痛いの?「会陰切開」の痛みに耐えられるか心配

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陣痛より痛いの?「会陰切開」の痛みに耐えられるか心配

出産時に肛門まで裂傷を起こすことを避けるため、事前に会陰を切開することを「会陰切開」と言います。陣痛よりも怖く不安だと訴える妊婦さんに、産婦人科の看護師さん達のアドバイスを聞いてみました。

妊婦さんからの相談:「出産時の会陰切開の痛みに耐えられるか不安です」

38週の妊婦です。いつ産気づいても大丈夫なように、入院セットなどの準備はできています。安産のために散歩などをして赤ちゃんを待っているのですが「会陰切開」というものを妊娠して初めて知り、怖気づいています。デリケートな部分にもかかわらず麻酔はしないそうなので、痛みに耐えられるか不安です。また、切開した傷は産後いつ頃まで痛むのでしょうか。出産において、会陰切開に一番恐怖を感じています。(20代・女性)

陣痛の方が強く、切開されたことに気づかない人も。

痛みには個人差がありますが、陣痛の方を強く感じて、会陰を切開されたことに気づかずに出産を終える人が多いようです。

出産時赤ちゃんが生まれてくる際、膣の出口と肛門の間(会陰)が十分に伸びていないと、肛門や直腸まで裂傷を起こすことがあります。その危険を回避するため、必要な時のみハサミで会陰を切ることを、会陰切開と言います。(一般内科看護師)
なぜ会陰が自然に裂けるよりも切開した方がよいのかという理由は、切開の傷は綺麗に縫合できるので自然裂傷より治りやすいと言われているからです。切開後約1週間で痛みは落ち着き、1カ月後の健診の時には問題がないことが一般的です。(一般内科看護師)
出産時に会陰が充分に伸びない場合、肛門まで裂傷してしまうため、意図的に切開しますが、陣痛の痛みで切開されたことに気づかない方が多いです。出産後、縫合するときに気づくくらいです。(産婦人科看護師)
出産時の痛みは強いので、切られた感覚さえなく出産が終わるのがほとんどです。抜糸と言われて初めて自分が切られたことがわかるお母さんもいるくらいですから、そこまで心配する必要はないと思います。(一般内科看護師)

局部麻酔を使用する病院もあります。事前に主治医に相談してみましょう。

希望すれば麻酔を使用してくれるケースもあり、病院によって対応は異なるようです。

痛みには個人差がありますが、事前に局所麻酔をするところもありますし、抜糸するまでは、痛みがあるかと思いますが、抜糸後ほとんど痛みは消失します。事前に痛み止めについて主治医と話しておくといいでしょう。(産婦人科看護師)
縫合糸(縫う糸)に自然にとけるものを使用する病院もあり、その場合は抜糸する必要もありません。麻酔に関しては、希望するとしてくれる病院や、何も言わなくてもしてくれる病院もありますので、主治医に相談してみましょう。(一般内科看護師)
70~80%の妊婦さんが会陰切開を経験します。「陣痛より会陰切開の方が痛かった」、「陣痛の痛みで、会陰を切られたのに気づかなかった」など、その人によって痛みの感じ方には大きな違いがあります。あまり心配なさらないようにして、もしも会陰切開が必要になれば「赤ちゃんのため」と頑張りましょう。(一般内科看護師)

会陰切開の痛みは産後約1週間で落ち着き、1カ月後には問題がない方が多いようです。不安な場合は、事前に麻酔や痛み止めの使用について主治医に相談しておきましょう。


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