お腹の張り

2015/05/07

【産婦人科医監修】妊娠中のお腹の「張り」。どこまでいったら危険?

この記事の監修/執筆

産婦人科専門医/女医+(じょいぷらす)今井 愛

【産婦人科医監修】妊娠中のお腹の「張り」。どこまでいったら危険?

妊娠中のお腹の張りは、状況によっては流産や早産が懸念されるため、注意すべき症状の一つです。妊婦健診でお腹の張りについて聞かれても、張っているという状態がわからず悩む妊婦さんからの相談に、産婦人科専門医の今井先生はどのように答えているでしょうか。

妊婦さんからの相談:「流産などの兆候となるお腹の張りについて、教えてください。」

初産です。妊婦健診で、医師に「お腹の張りはありますか」と毎回尋ねられますが、お腹の張りがどういうものなのか、わかりません。お腹はだいぶ大きくなってきて、パーンと皮膚が張りつめているような、中からの圧力は頻繁に感じるのですが、それを言うと「それは危険な張りとは違う」と言われます。どんな張りが危険の兆候を示すお腹の張りなのか教えてください。知人が7カ月で早産兆候で管理入院したこともあり、不安です。(30代・女性)

お腹が張ると、触ったとき固さを感じます。

お腹が張ると、表面を触った時に固く感じます。お腹が張ったら安静にしましょう。休んでも30分以上お腹の張りが続く場合などは、病院へ連絡するようアドバイスがありました。

お腹が張ると、お腹を触ったときに表面が硬くなっています。時々さわって硬くないか確認してください。妊娠中期を過ぎると、頻繁にお腹の張りがでてきます。また、お腹の冷えや動きすぎ、腹帯などの締め付けや乳首のマッサージによって、お腹が張りやすくなります。お腹が張る時は、まず安静にしてお腹を温めてください。安静にしても30分以上続く場合や、痛みや出血を伴う時は病院に連絡してください。
張りを感じた場合は、まず横になるなどして、休息してください。休息すると張りがおさまるようであれば切迫兆候の張りではないですので、それほど心配する必要はないでしょう。

張りが続くと、服薬や管理入院が必要なことも。

お腹の張りが続くと、張りを抑えるための薬を内服したり、必要であれば管理入院をすることもあります。自身の体験も教えてくれました。

腹部の張りが持続する場合は状態によって内服から開始し、必要であれば管理入院となることもあります。私自身も妊娠中、切迫流・早産兆候がありました。初期から自宅安静で張り止めを内服し、中期を迎える頃には管理入院をしていました。その際は、身体を起こすだけで下腹部に痛みや違和感があり、起きていられないような状態でした。

必要以上に心配しないで。

危険な張りとそうでない張りの違いを知れば、必要以上に心配することはありません。体調が落ち着いていれば、安産のためにも身体を動かすほうが良いそうです。

知人が入院されたことにより、不安になる気持ちもわかります。切迫兆候と特に問題のない張りとの違いを知っていていただけば、必要以上の心配はいりません。身体の状態が落ち着いていれば、外出などの気分転換も良いでしょう。身体を適度に動かすことは、安産にもつながります。

お腹の表面が固くなって張りを感じたら、まずは安静にしましょう。安静にして治まるようであれば、それほど心配はないそうです。張りが30分以上続く、痛みや出血を伴う場合は病院への連絡をご検討ください。


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