薬(処方薬・市販薬)

2015/05/05

妊活中・妊娠中のステロイド外用薬は何か影響ありますか?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

妊活中・妊娠中のステロイド外用薬は何か影響ありますか?

アトピー性皮膚炎の治療に用いる塗り薬のひとつにステロイドがあります。副作用について議論されることの多いステロイドですが、妊娠中の使用を心配する声に対し、看護師さんたちはどのようなアドバイスをしているのでしょうか。

妊活中の女性からの相談:「アトピー治療のステロイド外用薬は妊娠に影響を与えますか?」

現在、妊活中です。幼少時からアトピー疾患があり、皮膚科でステロイド外用薬を処方されています。顔以外は毎日使用しており、数日塗らないとかゆみが止まりません。妊娠したら使用できる薬は限られていると思いますが、ステロイド外用薬は使用してもよいでしょうか?また、今までステロイドを使用していたことで妊娠に影響はありますか。(20代・女性)

皮膚から吸収される量はごくわずか、心配はないでしょう

皮膚から吸収されるステロイドの量は非常に少ないので、赤ちゃんや母乳への影響はほとんどないと言われています。

一般的に、ステロイド外用薬が皮膚から吸収される量は極少量で、むしろ私達の副腎から出ているステロイドホルモン量の方がはるかに多いと言われています。ですから、胎児や母乳に対する影響はほぼ無いと言えるでしょう。(内科看護師)
外用薬でしたら、皮膚からの吸収はさほど多くありませんから、妊娠中に使用しても心配はありません。流産や胎児の奇形の心配はまずないようです。 (産科看護師)

薬は適切に使用し、スキンケアも忘れずに

妊娠中は免疫力の低下やホルモンの影響によりアトピーの症状が一時的に強くなることがあるので、薬を適切に使ってかゆみをコントロールしましょう。あわせてスキンケアや食生活にも気をつけましょう。

妊娠中は免疫力が落ちますので、アトピーなどのアレルギー疾患が一時的に悪くなることはありますが、その場合も適正な量のステロイドであれば胎児や妊娠に影響を与えません。適切に薬を使用せず、かゆみによって不眠やストレスが強くなることの方がかえって身体には良くありません。 (内科看護師)
妊娠すると、ホルモンの影響でアトピーの症状がひどくなることがありますが、出産すると軽減します。普段から皮膚を清潔にして保湿を心がけたり、食品添加物を含むインスタント食品やアレルギーを起こしやすい食品を控えるとよいでしょう。(産科看護師)

心配なときは専門医に相談をしましょう

それでも心配があるようなら、弱い薬を処方してもらうこともできるので、皮膚科で相談し、治療を継続していきましょう。

アトピーの方は、長期にわたって薬を使用することが多いので、心配なら効能の弱いものに変えてもらうこともできます。アトピーの治療は、妊娠しても引き続き皮膚科で診てもらうことをおすすめします。(産科看護師)

ステロイド外用薬は皮膚からの吸収量が非常に少ないため、適切に使用すれば妊娠への影響は心配しなくてよいようです。薬を上手に使ってかゆみをコントロールし、充分な睡眠やスキンケア、食生活に気をつけて過ごすことが大切です。


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