膀胱炎

これは膀胱炎の徴候?妊娠後期の頻尿について

身体の構造上の違いから、女性は男性よりも膀胱炎になりやすいといわれています。頻尿は膀胱炎の主な症状の1つですが、妊娠後期に起こる頻尿は膀胱炎の徴候なのでしょうか。

プレママからの相談:「妊娠後期の頻尿は、膀胱炎の前触れでしょうか?」

妊娠9カ月頃から、赤ちゃんが降りてきているのか、胎動で刺激されているのかわかりませんが、すごい頻尿です。尿意があったらなるべくトイレに行くようにしていますが、残尿感があったり、痛みを感じたりすることもあってすっきりしません。前に膀胱炎になったことがあるので症状は知っているのですが、今の症状もそれと似ていて不安です。なるべく水分を摂って菌を押し流すよう意識していますが、薬が飲めないので、痛みがある時は特に気になります。臨月によくある頻尿から、膀胱炎になることはありますか。(20代・女性)

妊娠後期はどうして頻尿になるの?

何回トイレに行っても、なんだかすっきりしない…。頻尿や残尿感は不快なものですね。実は妊娠後期に頻尿になりやすいといわれるのは、妊婦さんに特有の理由があるようです。

妊娠中は赤ちゃんに栄養や酸素を送るために身体の血液量が増加し、妊娠後期は普段の1.5倍になるといわれています。身体をめぐる血液量が増えると尿量も増えるので、頻尿になりやすくなるのです。(看護師)
妊娠後期になると胎児が骨盤に下がってきます。それにより膀胱が圧迫されるため膀胱容量が減り、膀胱に貯めておける尿量が少なくなることで頻尿が起こります。このような妊娠後期における頻尿は、出産をすれば自然と改善するので心配はいりません。(看護師)

膀胱炎の原因は大腸菌などの膀胱への侵入です

物理的に膀胱の容量が減るだけではなく、血液量が増えることが妊婦さんの頻尿の原因なのですね。けれども、それが必ずしも膀胱炎につながるわけではないようです。

大腸菌等の雑菌が尿道を通って膀胱内に進入し、膀胱内に炎症が起こるのが膀胱炎です。頻尿から膀胱炎になるわけではありません。頻尿なのに頻繁にトイレに行くのが面倒になって排尿を我慢してしまうことが、妊婦さんが膀胱炎を起こしやすい原因の1つです。(看護師)
妊娠すると免疫力の低下やおりものが増えて雑菌が繁殖しやすく、また大きなお腹でお尻が拭きにくいこと等で膀胱炎を起こしやすくなります。(看護師)
妊娠後期に起こる頻尿によって排尿機能が乱れると、膀胱の浄化機能が低下して膀胱炎になりやすいといわれています。(看護師)

楽観視は禁物です

確かに、大きなお腹で頻繁にトイレに立つのは億劫になりがちです。また他にも膀胱炎に繋がりやすい環境にある妊婦さんは、ただの頻尿と楽観してしまうと危険な場合もあるようです。

妊娠中は普段よりも免疫力や体力が低下しているので、感染しやすいだけではなく、治癒しにくい状態でもあります。膀胱炎が慢性化すると腎盂腎炎に悪化してしまう恐れもあるので、自己判断で様子を見たりせず医療機関を受診しましょう。(看護師)
頻尿だけではなく、残尿感・排尿痛・尿の濁りや発熱等の症状がある場合は膀胱炎が疑われます。(看護師)

第一のポイントはトイレを我慢しないことです。また、妊娠中は罹患しやすいので、頻尿の他に症状が見られる時は、速やかに病院を受診してしっかり治しましょう。


2017/10/14

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