便秘

2017/10/01

妊娠中の便秘、薬に頼りたくない…何日出ないと問題なの?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

妊娠中の便秘、薬に頼りたくない…何日出ないと問題なの?

便秘や痔は、妊婦さんの共通の悩みです。できれば薬を飲みたくないという妊婦さんから、何日以上お通じがないと心配すべきなのかという質問が寄せられました。専門家はなんとアドバイスしているでしょうか。

妊娠6カ月のプレママからの相談:「何日以上お通じが無かったら心配した方が良いのでしょうか」

妊娠中期頃から便秘になり始め、産婦人科で酸化マグネシウムの便秘薬を処方してもらっていました。しかし、この薬を使用すると逆に便がゆるくなってしまうことが多く、2日経っても便通がない時にだけ飲んでいましたが、便秘になることで何か胎児に悪影響はあるのでしょうか。もし影響がないなら、自然に出てくるまであまり薬は飲みたくないと考えています。また、便秘になると便が硬くなり痔になってしまうことが多いのですが、市販の痔の塗り薬は使用しても大丈夫でしょうか。妊娠中でも積極的に摂れる便秘に効くようなサプリメントや食品があれば、知りたいです。(20代・女性)

妊娠中に便秘になるのはなぜ?

今まで便秘ではなかった人も、妊娠中に便秘がちになることもあります。何が原因で便秘になるのでしょうか?

妊娠初期は、プロゲステロンの影響によって大腸の平滑筋が緩んで腸を動かす運動(蠕動運動)が弱くなります。また、つわりによって食事の量や水分量が減るため、便として排泄される食物残渣量も減ります。妊娠後期は、赤ちゃんの成長・発達に伴い、腸を圧迫し、大腸の蠕動運動が低下します。さらに便が停滞すると、水分が再吸収されてしまうため便が硬くなります。(助産師)

具体的な基準はないが早めの対処がベター

排便のリズムは人それぞれです。その人の排便リズムから著しくかけ離れた場合や、便が出なくて苦しい、スッキリしない場合は便秘と言えます。何日以上お通じがない場合は薬を飲む、といった基準はないようですが、期間が長くなると改善にも時間がかかることから、早め早めの対処が勧められているようです。

妊娠中は妊娠を維持しようとするホルモンや神経の働きによって便秘になりやすくなります。特に妊娠前から便秘傾向にある場合は、症状がより酷くなりやすいため、早めの対応が必要です。また、排便のペースは人によって異なりますので「何日以上排便がない場合は相談をする・薬を飲む」などの基準はありません。3日に1回の排便でも定期的に排便があり不快な症状がない人もいれば、1日排便がないと不快な症状が出るという人もいます。(看護師)
妊娠中に便通の状態が変わることはよくありますし、出産後もしばらく続くことがしばしばです。便秘は便秘であった期間が長ければ長いほど、便通が改善するまでにより多くの時間が必要です。痔になるとさらに長い治療期間になりますし、最悪の場合手術を要することもあります。そのため、早め早めの治療介入をしていただくのがベターです。(小児科専門医)

便の様子や症状をみて産婦人科医師に相談を

何日も出ていないという場合のほか、毎日出ていたとしても、お腹が張る・便が硬いなどの症状がある場合には、産婦人科医師に相談してみるとよいかもしれません。

3日間便通がなければ、相談した方が良いと思います。もし毎日出ていても便が硬い、痔になったなどの症状があれば、便秘として治療を開始するのが良いと思います。恥ずかしい気持ちも理解できますが、今後さらに便秘が続く時期ですし、是非産婦人科医師に相談してみて下さい。(小児科専門医)
お腹が張ったり、便が硬く排便が難しかったりするなどの不快な症状が出る場合には、産婦人科医師に相談し、妊娠中でも飲める薬や漢方などの処方を受けると良いでしょう。(看護師)

何日以上お通じがない場合は薬を飲む、といった明確な基準はありませんが、早め早めの対処がベターとされているようです。3日以上排便がない場合だけでなく、毎日出ていてもお腹が張る・便が硬いなどの症状が見られるときは、産婦人科医師に相談しましょう。


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