授乳中の薬

授乳中の漢方薬の服用は、赤ちゃんへ何らかの影響が?

赤ちゃんを母乳で育てているママは、体調が悪い場合に薬を飲んで良いかどうか迷ってしまうことがあります。今回の相談者は、肩こりが酷く漢方薬の葛根湯を時々使用していますが、母乳を飲んでいる赤ちゃんに影響は無いか心配しています。

11カ月の赤ちゃんのママからの相談:「肩こりが酷く葛根湯を服用中。授乳中だが赤ちゃんへの影響は?」

現在11カ月の赤ちゃんを授乳中ですが、体重も重くなってきてすごく肩が凝ります。元々妊娠前から肩こりで、当時は漢方薬の葛根湯を毎日のように飲んでいました。妊娠中は飲まないようにしていましたが、現在授乳中ですがどうしても肩こりが酷い時は飲んでいます。このまま続けても良いか、それとも何か赤ちゃんへの影響があるのでしょうか。(30代・女性)

中には興奮作用がある成分も

葛根湯は初期の風邪などの他、筋肉痛や肩こりにも良いとされている漢方薬のようです。しかし含まれる成分によっては、赤ちゃんに影響が出る場合もあると看護師さんは説明しています。

葛根湯は発汗作用・鎮痛作用のある葛根を主成分とし、数種類の薬草をブレンドした漢方薬です。初期の風邪や鼻炎、肩こり・筋肉痛・炎症性疾患にも効果があるとされ、メーカーによって配合される成分量が異なる場合があります。葛根湯に含まれる麻黄(マオウ)という成分に興奮作用があるため、医師の治療方針に基づいて内服しましょう。(看護師)

授乳と服用のタイミングを図るのも1つ

わずかではありますが、薬の成分が母乳を介して赤ちゃんへも届くことが考えられるようです。薬は授乳後すぐに服用し、次の授乳まで4時間空ければ良いという意見もありますが、一度かかりつけ医や漢方に詳しい医師に相談した方が安心でしょう。

母乳を通して赤ちゃんに影響するのは極わずかな量ですが、薬局によっては、授乳中の服用は控えた方が良いとする所もあるようです。服用の際は授乳直後が良く、4時間程の間隔があけば問題ないとされています。授乳に合わせてタイミングよく服用すれば大丈夫だとは思いますが、気になる場合は医師や薬剤師に相談して下さい。(看護師)
葛根湯等の薬の成分は、微量ではありますが母乳中に含まれます。飲むタイミングを工夫すること(授乳直後に薬を内服する)で内服可能という意見もありますが、そうした一般論がご自身に当てはまるかどうか、一度かかりつけ医に相談した方が良いでしょう。(小児科専門医)
葛根湯は漢方薬であり、漢方の薬には「証」というものを適切に判断した上で薬を使用する必要があります。すなわち同じ病名であっても、西洋医学のように、必ずしも同じ薬が使用可能な訳ではないということです。状況によっては、同じ薬がむしろ症状を増悪させることもあり得ます。このような観点からも、葛根湯がご自身の現状に合うかどうか、一度漢方に詳しい医師に診ていただく方が良いかもしれません。(小児科専門医)

漢方薬は、比較的作用が緩やかだといわれるものもありますが、授乳中は産婦人科医師の治療方針に基づいた服用をしましょう。日頃から軽いストレッチなどを行って、肩こりや腰痛防止に努めてみるのも良いでしょう。


2017/10/14

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