出血

2017/10/05

妊娠中に荷物を持って出血…なぜ?赤ちゃんへの影響は?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

妊娠中に荷物を持って出血…なぜ?赤ちゃんへの影響は?

妊娠中に出荷の仕事を続けていたため出血してしまったということについて相談が寄せられました。重いものを持つとなぜ出血するのか、赤ちゃんにどんな影響があるのかについて、専門家の意見を聞いてみましょう。

ママからの相談:「出血があるとどう危険なの?」

1人目を妊娠した時、出荷する荷物を運んだり結束したりする仕事をしていました。荷物は3~10kgの重さがあり、最初の頃は何も考えずに仕事を続けていましたが、出血したため病院へ行きました。先生からは「重たい荷物を持たないようにしてください」と言われ、あまり重たい荷物は持たないようにして、6kgぐらいだったら大丈夫かなと思い、6kgまでの荷物を持つようにしていました。しかし、また出血があり、先生からは荷物はもう持たないようにと言われました。幸い赤ちゃんは元気でしたが、重たい荷物を持ったりすることで、なぜ出血が起こるのでしょうか。出血があると、赤ちゃんにはどう危険なのでしょうか。(30代・女性)

妊娠中に出血する理由は?

妊娠中に出血が起きた場合、どのような原因が考えられるのでしょうか?

もともと子宮はデリケートな組織ですが、妊娠すると共により一層血管が増加し、柔らかくなります。特に、子宮は赤ちゃんの成長と共に、徐々に大きくなります。子宮の入り口の部分である子宮頸部は、赤ちゃんが生まれるまでの間、閉じています。しかし、感染や何らかの理由で子宮頸部が開いてしまう場合、出血を伴います。(助産師)

最悪の場合切迫流産や切迫早産のリスクも

妊娠中は子宮への血液供給が増えるため、少しの運動で血管が損傷を受け出血しやすくなるようです。出血が多かったり、子宮口が開いたりしてしまうと、切迫流産や切迫早産につながる危険があると指摘されています。

赤ちゃんがお母さんの体内で十分な栄養を得るために、妊娠中は特に子宮への血液供給量が増加します。そのため少しの運動をきっかけとして、小さな血管が損傷を受け、そこから出血しやすくなります。(小児科専門医)
妊娠中期以降は子宮が徐々に下に下がり、子宮口が開きやすくなります。その際にお腹に腹圧がかかると、子宮の血行が悪くなったり、子宮口が開いてしまったりすることがあり、切迫早産のリスクが高まるので、注意が必要です。(看護師)

何キロまでなら、と重さだけでは説明できない

筋力の個人差や荷物の持ち方により、同じ重さの荷物でもお腹への負担が違ってくるため、何キロまでの荷物なら持ってもよい、という説明はできないようです。取り返しのつかないことにならないよう、できるだけ赤ちゃんに負担のない生活を心がけましょう。

10kg程度までなら大丈夫といわれることもありますが、これは元々の筋力や体力によって異なりますので、全ての妊婦さんに該当するわけではありません。また、重さだけではなく、荷物の持ち方も腹圧に影響しますので、一概に重さのみでは説明できません。(看護師)
お仕事もあるかとは思いますが、妊娠期間中に大事が起きてからでは取り返しのつかないこともあります。可能な限り子宮に負担がかかるような動作を避けて、赤ちゃんにストレスが掛からない生活スタイルを送りましょう。(小児科専門医)

妊娠中に重いものを持つことで血管が損傷を受け、出血を起こしやすくなるといわれています。最悪の場合は切迫流産や切迫早産につながるリスクもあり、注意が必要です。どれくらいの荷物まで持ってもよいか重さだけで説明することはできませんが、できる限り子宮に負担をかける動作を避けましょう。


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