妊娠初期の出血 

妊娠初期の出血、子宮膣部びらんと関係が?胎児に影響は?

妊娠3カ月ごろの出血について相談がありました。病院では異常なしといわれたようですが、以前診断を受けた子宮膣部びらんと関係あるのでしょうか?また、このままで胎児に影響はないのでしょうか。

妊娠4カ月のプレママからの相談:「出血と子宮腟部びらんの関係について」

妊娠3カ月頃に、トイレでいきんだ時・重たい物を持った後・仕事などで少し疲れた時などに、出血することが何度かありました。以前子宮ガン検診を受けた際に、子宮腟部びらんと診断され、それが妊娠を機に進んだのかなとは思うのですが、胎児に影響する出血ではないかと不安です。初めて出血した時は慌てて病院に行ったのですが、特に何ともないと診察されました。その後も健診の際に相談しても、特に異常はないとのことでした。この出血は、やはりびらんによるものなのでしょうか。このまま放置しても、胎児に影響することはないでしょうか。(20代・女性)

妊娠による変化はあるの?

子宮膣部びらんとは、どのような症状が現れるのでしょうか?また、妊娠することで何か影響はあるのでしょうか?

子宮膣部びらんとは、子宮頚管を覆っている粘膜が赤くなっている状態です。よくみられる症状は、出血やおりものが多くなる場合があります。また、刺激によって出血しやすくなります。出血により、感染を起こしやすい環境になると、子宮頚管が開きやすくなる恐れもあります。(助産師)

胎児に悪影響があることはほとんどない

子宮膣部びらんでは粘膜がもろくなり、ちょっとしたことで出血が起こりやすくなるようです。胎児に悪影響があることは考えにくく、そのまま経過を見ることが勧められています。

健診で問題無いと言われたのでしたら、そのまま経過を見てください。びらんとはただれていることですが、実際にはただれたように見えるということで、女性の生理的な身体の変化とも言えます。原因は女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が盛んになって、子宮頸管にある腺上皮がめくれ、ただれたように見えることです。妊娠したことで、女性ホルモンの分泌が盛んになったためと思われます。(看護師)
子宮膣部びらんは粘膜の状態が正常部位と比べてもろく、重たいものを持ったり息んだりした際に容易に出血が起こりやすい状態です。びらんからの出血そのものは軽度であることが多く、赤ちゃんに影響のある部位からの出血でもないため、出血そのものが胎児に悪影響があることはほとんどありません。(小児科専門医)

細菌に感染しやすいので注意が必要

治療の必要は無いようですが、細菌が侵入しやすくなっているため、陰部の清潔を心がけ、外的刺激を控えましょう。

子宮膣部びらんは出血や痛みが続かない限り、ほとんどが治療の必要はありません。胎児にも影響はありませんが、感染しやすく刺激に対して抵抗力が弱くなっていますから、陰部の清潔を心がけ、重い物を持ったり・性行為などの外的刺激を控えるようにしてください。(看護師)
びらん自体は正常な粘膜と比べて細菌が入りやすい部位であり、例えば性交渉などをきっかけとして細菌が侵入することもあります。出血の原因がびらん以外のものであることもありますので、出血の量や出血に至った際の経緯などを考慮しつつ、必要に応じてかかりつけの先生に相談して下さい。(小児科専門医)

子宮膣部びらんによって粘膜がもろくなり、出血が起こりやすくなっていますが、胎児への悪影響があることはほとんどないようです。細菌が入りやすくなっているため陰部の清潔に注意し、外的刺激を控えつつこのまま様子を見ることが勧められています。


2017/09/09

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