胎児への影響

妊娠中の血行不良…赤ちゃんに与える影響が気になります

妊娠中期以降は、日増しにお腹が大きくなるため、座る姿勢や寝る体勢で悩む人が多いようです。ママの姿勢や寝る体勢でお腹が圧迫されて血行不良になり、お腹の赤ちゃんに影響することはあるのでしょうか。専門家に聞きました。

妊娠5カ月のプレママからの相談:「姿勢や寝る体勢で血行不良になると赤ちゃんにどんな影響があるの?」

これまで姿勢が悪く正座をして過ごすことが多かったのですが、姿勢が悪いと足のむくみや冷えなどの血行不良につながるのでしょうか?胎盤が完成してからは、臍の緒で血液や栄養を運ぶことになるので、血行不良が続くと赤ちゃんに良くないと聞きました。寝る時もこれまではうつ伏せで寝ることが多かったのですが、さすがにお腹が出てきて苦しいこともあり仰向けで寝ています。しかし、寝る時の体勢も仰向けや右側を下にした横向きで寝ると、血管を圧迫して良くないと聞きました。なるべく同じ体勢でいないように気をつけたり、寝る姿勢に注意したりしていますが、血行不良が赤ちゃんにどんな影響を与えるのか気になり気を休めて生活することが出来ません。(20代・女性)

血行不良はむくみや冷えの原因に

長時間同じ姿勢でいると、下肢の血行が悪くなり、足のむくみや冷える原因になってしまいます。血行を良くするために、お腹が大きくなってきても適度に動くことが大切です。

正座は膝関節を極端に屈曲し、その姿勢を保つ時間も長くなるので、どうしても血液の流れが悪くなります。また、むくみや冷えの原因となり得ます。また椅子にじっと座っていても重力の関係で血液が足に溜まり、同じくむくみや冷えの原因となります。(看護師)
正座をすると足が痺れてきます。痺れるというのは、血行が悪くなっているということです。妊婦さんは普段の生活でも身体がむくみやすいので、長時間同じ姿勢はしないようにして下さい。血行を良くするために、体調が良い時は軽い運動を心がけて身体を冷やさないようにしましょう。湯船に浸かってマッサージするのも良いですし、お腹がつかえてマッサージが出来ない時はお風呂上りに家族にお願いしてみましょう。(看護師)

ママが楽な姿勢であれば赤ちゃんに影響は無い

血行不良による赤ちゃんへの影響については、過度に心配する必要はありません。専門家の意見では、うつ伏せでも仰向けでもママが楽な姿勢であれば赤ちゃんに直接的な影響は無いようです。

仰向けで眠るのが楽なうちは、赤ちゃんや母体への影響はありませんので仰向けで寝ても構いません。ただし、仰向けで長時間休んでいると、子宮の重みで下大静脈を圧迫して血流が弱くなり循環血液量が減少してしまうこともあります。その状況で急に起き上がると、脳への血液の供給が一時的に不足し、目眩を起こして転倒する可能性もあります。起き上がる時はまずは横向きになり、しばらくしてから起き上がりましょう。(看護師)
お腹の中の赤ちゃんは、羊水の中に浮かんでいる状態ですから、うつ伏せに寝ても圧迫されることはありません。また、横向きに寝ても自然と寝返りをしますから、寝る時は楽な姿勢で休んで下さい。クッションや抱き枕を利用すると、楽に横になれます。(看護師)
妊娠週数が進んでくるとお腹が大きくなり、仰向けで寝ていると下大静脈という大きな血管を圧迫する場合があります。圧迫によって心臓に戻る血液が少なくなるため、血圧が低下したり気持ちが悪くなったりめまいを起こすことがあります。この状態を、仰臥位低血圧症候群といいます。万が一このような症状が起きた場合は、横になったまま左側を向き、状態が落ち着くまで安静にしてください。下大静脈は、身体の右側を走っていますので、左側を向けば圧迫がはずれます。予防としては、背中にクッションなどを入れて上体を上げておきましょう。(看護師)

お腹が大きくなってくると、座るのも横になるのも大変です。過ごしやすい体位でリラックスして過ごしましょう。ママの血行不良がお腹の赤ちゃんに直接的な影響を与えるということは無いようです。


2017/08/27

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事の監修/執筆

専門家監修記事(Q&Aコメント)