冷え

2017/08/29

妊娠中の冷えと火照り、なぜうまく体温調節出来ないの?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

妊娠中の冷えと火照り、なぜうまく体温調節出来ないの?

妊娠すると、普段とは違う身体の変化に戸惑うことも多いものです。今回は、妊娠してから身体の冷えや火照りなどの体温変化に悩まされている女性からの相談です。

プレママからの相談:「妊娠してから体温調節がうまく出来ません」

妊娠を機に仕事を辞めました。妊娠初期のつわりが酷い頃は気付かなかったのですが、最近足やお腹周りが冷えて靴下や下着類が手放せません。しかし、着けるとすぐに足が火照ってしまう感じで思うように体温調節が出来ません。身体は寒いのに、顔だけが火照ることも多々あります。なかなか暖まらないのでマッサージなどにも行きますが、効果が出ません。運動量が減ったのが原因でしょうか?(20代・女性)

運動不足も冷えや火照りの原因の一つです

専門家によると、妊娠中の冷えや火照りには妊婦さん特有の理由があるようです。相談者さんが想像するように、運動量との関連も指摘されています。

妊娠中は、女性ホルモンや自律神経のバランスが乱れやすくなります。自律神経は血管の収縮・拡張や発汗など、体温や血液循環に関わる機能をコントロールしています。妊娠中はその自律神経が乱れることで血管収縮・拡張のバランスが乱れ、手足の冷えや顔の火照りを感じることがあります。(看護師)
妊娠中はストレス・疲労・睡眠不足により交感神経が優位になり、血管が収縮することで末梢の冷えを助長しがちです。また、運動不足にもなりがちですし、大きくなった子宮で血管が圧迫されたりホルモンバランスの変化などで血行が悪くなることで体温調整が難しくなります。(看護師)
大きくなったお腹に圧迫されて下肢の血液やリンパの循環が悪くなり、むくみや冷えが起こりやすくなります。さらに、妊娠中の運動不足で筋力が低下すると末梢から血液を心臓に戻すポンプ機能が弱くなり、下肢の血行不良や静脈瘤が起こります。(看護師)
身体の熱は、骨格筋の運動によって産生されます。筋力が少ないと身体の熱産生が低下し、冷えや寒気が起こる場合もあります。(看護師)

ポイントは適度な運動と身体を温めること

冷えも火照りも妊婦さんにはよくある症状ですが、症状とうまく付き合っていくための秘訣を専門家にアドバイスいただきました。ぜひ参考にしてみて下さい。

お腹がもっと大きくなるとさらに下肢の血流が悪くなるので、適度な運動・マッサージ・ストレッチ・足浴などを行ないましょう。(看護師)
妊娠中の運動量は、家事に加えて30分程の散歩程度が良いでしょう。複式呼吸は有酸素運動なので、歩く時や立っている時は、出来るだけ複式呼吸を心がけて下さい。(看護師)
締め付け過ぎない靴下・下着・腹帯を使い、冷える時は腰周りや首周りを温めましょう。お風呂は温めの湯にゆっくり浸かり、身体が温かいうちにマッサージをしましょう。根菜・ネギ・生姜・にんにくなどの身体を温める食材を使った温かい食事も効果的です。(看護師)

冷えと火照りは相反する身体の反応ですが、基本的には日頃から身体を温めることと適度に運動をすることが対策になるようです。


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