扁桃腺

2017/08/28

扁桃炎になりやすい息子…原因は遺伝?それとも生活環境?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

扁桃炎になりやすい息子…原因は遺伝?それとも生活環境?

子どもが何度も扁桃炎になるのはなぜでしょうか。今回は、3歳の男の子のパパからの相談です。小さい時からたびたび扁桃炎になる男の子で、パパも全く同じだったといいます。原因は遺伝なのかと悩む相談者さんに、専門家からはどんなアドバイスが寄せられたでしょうか。

3歳児のパパからの相談:「繰り返す扁桃炎と遺伝の関係」

1歳になるまではあまり病気をしない息子でしたが、その後ノロウィルスに感染したり腸炎にかかったりと1歳半までに何度か入院しました。その後も頻繁に発熱し、いつも扁桃腺炎だと言われます。私も子どもの頃から喉が弱く、扁桃腺が腫れて発熱します。これは遺伝でしょうか。それとも生活環境でしょうか。気を付けることや予防策を教えて下さい。(40代・男性)

扁桃腺ってどんな働きをしているの?

抵抗力が落ちると腫れることがある扁桃腺。普段はどんな役割があるのでしょうか。

扁桃腺は、身体の中に進入する病原体を防御する役割があります。そのため、体力が低下した場合、防御する能力が低下してしまうため感染して炎症を起こします。(看護師)

免疫力低下で発症。親の体質が遺伝することも

免疫力の低下で発症する扁桃炎ですが、扁桃腺が腫れやすい体質が遺伝することもあるようです。

扁桃炎の原因は、インフルエンザ、溶連菌、肺炎球菌、黄色ブドウ球菌などがあります。これらは扁桃腺周辺の常在菌で、体力や免疫力が低下し身体の抵抗力が弱まると現れます。菌が活動し始めると、免疫細胞を蓄えるリンパ小節であり身体の防御機能を担う扁桃腺に炎症が起こります。(看護師)
扁桃炎を繰り返すことが遺伝かどうかについて明確な医学的根拠は見つかっていませんが、可能性があるとの見解もあります。親に扁桃腺肥大があり扁桃炎を繰り返す場合や扁桃腺が弱く腫れやすい体質が遺伝する可能性は、ゼロではないようです。(看護師)
扁桃炎の原因はウィルスや細菌で、生活習慣や環境によるものが主です。扁桃腺が腫れやすい体質は、遺伝するかもしれません。扁桃腺の大きさに個人差はないものの、外部の刺激に対する免疫反応で大きくなると考えられています。扁桃腺の働きのピークはありますが、成長とともに徐々に小さくなるといわれています。(看護師)

慢性化すれば手術することも。健康的な生活で免疫力をつけよう

慢性化すると、手術しなければならない可能性もあるようです。十分な睡眠・適度な運動・バランスの摂れた食事で免疫力を高めることが大切です。

急性扁桃炎を繰り返すと、慢性扁桃炎になることがあります。また、慢性的に扁桃炎になると扁桃腺が病巣となり別の病気の原因となることもあります。1年に何度も扁桃炎になる場合は、手術を勧められる場合があります。(看護師)
十分な睡眠・適度な運動・バランスの摂れた食事(特にビタミンA・C・E群)を心がけましょう。基本的な風邪予防(うがい・手洗い・乾燥予防など)も重要です。ただし、人ごみを避けたり適度に外で遊んだりしないと免疫力や環境への適応力が低下することもあるため、外界の刺激を遮断しすぎないようにしましょう。扁桃炎の頻度が多い場合は、病院で今後の治療方針を相談してみるのも良いでしょう。(看護師)
扁桃炎予防の鍵は「免疫力」で、日頃から免疫力を高めることが重要です。子どもはよく扁桃炎を起こすので、日頃から感染を予防することが大切です。外出後のうがい・手洗いや、食前・トイレ後もしっかり手を洗いましょう。バランスの良い食事を摂って昼間は思い切り遊ばせ、充分な睡眠で免疫力を高めましょう。(看護師)

扁桃腺が腫れやすい体質が遺伝する可能性はあるようです。免疫力低下が扁桃炎の原因となることもあるため、予防とともに免疫力を高めることが大切ですね。


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