胎児への影響

妊娠中に食べるもので赤ちゃんがアレルギーになるって本当?

妊娠中の食べ物と赤ちゃんのアレルギーの関係について質問がありました。卵や牛乳、ピーナッツなどを食べてもよいのかどうかについて、専門家のアドバイスを聞いてみましょう。

プレママからの相談:「妊娠中の食べ物について」

妊娠中に卵や牛乳、小麦粉などを食べすぎると赤ちゃんがアレルギーを持ってしまうと聞きましたが、本当でしょうか。私はつわりになるとパンばかり食べたくなってしまうので、小麦粉などを断つのは難しいです。また、ピーナッツも妊娠中は摂らない方がよいと外国ではいわれているようです。パンにピーナッツバターをよく付けて食べるのですが、ピーナッツの加工品も妊娠中は避けるべきですか。自分自身食べ物のアレルギーはありませんが、寒暖アレルギーや金属アレルギーがあります。(30代・女性)

妊娠中の食べ物と胎児のアレルギーの関連に根拠なし

妊娠中にアレルゲンとなる食材を食べることと、赤ちゃんがアレルギーになることの関連は、医学的に証明されているわけではないようです。ただし、親のアレルギー体質は遺伝することがあります。

妊娠中に卵・牛乳・小麦粉などといった、アレルゲンとなりやすい食材を食べ過ぎることで、赤ちゃんがその食材に対してアレルギーを発症する、ということに関する医学的根拠は見つけることができません。一般的に、妊娠中の食生活が胎児に大きく影響することはないといわれています。(看護師)
両親またはどちらかの親がアレルギー体質の場合、子どもにも体質が遺伝することがあります。医師によっては、親がアレルギー体質の場合、妊娠中にアレルゲンとなりうる食べ物の摂取を制限することもあります。(看護師)

なんでもバランスよく食べることが大切

ピーナッツに関する報告はのちに撤回されているという指摘もありました。アレルゲンとなりうる食材を避けることで、胎児を育てるのに必要な栄養素を摂れないリスクがあります。何か特定のものを避けたり過剰摂取したりすることなく、なんでもバランスよく食べることが勧められています。

米国小児科学会が、妊娠中にピーナッツを摂取しすぎると赤ちゃんがアレルギーを発症する原因となる、という報告を発表していますが、2008年にはこの報告は撤回されています。つまり、妊娠中のピーナッツ摂取と赤ちゃんのアレルギーに関する医学的根拠は、現在は認められていません。ピーナッツは栄養価が高く、特に葉酸を豊富に含むため、妊娠中の摂取に適しています。(看護師)
米国小児学会・欧州小児アレルギー協会も、主なアレルゲンとなる卵・牛乳・小麦などは、胎児を育てる上で必要な栄養であり、除去することで母子共に栄養不足になる可能性があり、危険なため行わないようにとしています。いずれにしても、除去する必要はなく、過剰摂取せず、何でもバランスよく食べることが大切だと思います。(看護師)

妊娠中にアレルゲンとなる食物を食べることで、赤ちゃんがアレルギーになるという医学的根拠はないようです。何か特定のものを除去したり過剰摂取したりせず、なんでもバランスよく食べることが大切です。


2017/10/22

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