肌トラブル

ニキビと吹き出物。 年齢で違うのは言い方だけ?症状は?

肌にニキビや吹き出物ができると、気になってしまいますよね。
ところで、何気なく使っている「ニキビ」と「吹き出物」というコトバ。
どのように違うのか、ご存知でしょうか?
今回は、この「ニキビ」と「吹き出物」の違いについて解説したいと思います。

「ニキビ」も「吹き出物」も俗称

「ニキビ」も「吹き出物」も専門的には「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれる皮膚疾患です。
「ニキビ」や「吹き出物」という呼び名はどちらも俗称で、一般的にはとくに10代にできるものを「ニキビ」、それ以外のものを「吹き出物」と呼んでいます。
ニキビと吹き出物はこのように年齢によって呼び方が使い分けられていますが、「尋常性ざ瘡」という皮膚疾患として一括りにされていることからも分かるように、メカニズムには共通点があります。
詳しく見ていきましょう。

尋常性ざ瘡とは?

「ざ瘡」とは、「面皰(めんぽう)」という皮脂が毛穴に詰まった状態を初期の発疹とし、紅色丘疹(きゅうしん;赤いブツブツ)、膿疱(のうほう;水ぶくれが膿んだもの)、さらに悪化すると、嚢腫(のうしゅ;皮脂の下に膿のたまった袋ができた状態)、硬結(こうけつ;硬く大きく触れる状態)が作られる慢性的な皮膚疾患のことを指します。
ざ瘡は、炎症が治まった後に皮膚がへこむ、盛り上がる、色素沈着するなど、跡を残すこともあります。
ざ瘡にはいくつかの種類がありますが、思春期以降に発症し、顔面や胸・背中にできるもので、内分泌的な因子、角化異常(皮膚の角質が異常に厚くなった状態)、細菌の増殖などの要因が複雑に絡み合って起こるものを「尋常性ざ瘡」といいます。
また、とくに尋常性ざ瘡の中で成人以降になってからできるものを「思春期後ざ瘡(ししゅんきござそう)」といいます。
これはいわゆる「吹き出物」や「大人ニキビ」と呼ばれるものにあたります。

ニキビと吹き出物の違い

尋常性ざ瘡は、皮脂が過剰にたまった毛穴の中で、アクネ菌などの細菌が異常に増殖し、炎症を起こすことが原因で起こります。
これは、思春期のニキビも吹き出物も同じです。
しかし、思春期にできるニキビと、成人以降にできる吹き出物では、皮脂が過剰に分泌される原因に違いがあります。

思春期などにできるニキビ

思春期になると、ホルモンが活発に分泌されるようになります。この影響を受けて、思春期には皮脂量が増えやすくなります。
その結果、毛穴に皮脂がたまり、ニキビの原因となります。
中でも、鼻やおでこなどはとくに皮脂量が多い場所のため、いわゆるTゾーンにニキビができやすくなります。

吹き出物(思春期後ざ瘡)

思春期のニキビとは違い、吹き出物に大きく関係しているのは肌の新陳代謝である「ターンオーバー」の乱れです。
通常、肌は新しい細胞が押しあがり、肌表面にある古い角質がはがれ落ちるというサイクルを繰り返しています。ところが、乾燥などが原因でターンオーバーが乱れると、古い角質がはがれ落ちずに皮膚の表面に蓄積してしまいます。
その結果、余分な皮脂が排出されずに毛穴にたまってしまい、ニキビの原因になります。
乾燥以外にも、過度なストレスや睡眠不足などの生活習慣の乱れも、ターンオーバーが乱れる一因です。
また、ホルモンバランスとも関係していて、とくに女性の場合、月経前のホルモンの変化によってニキビが起こりやすくなります。
吹き出物の場合は、口周りやフェイスラインなどができやすい場所です。

ニキビや吹き出物を防ぐには

ニキビも吹き出物も、過剰な皮脂が毛穴にたまることが原因のため、皮脂が増えすぎないようにすること、また、肌を清潔に保つことが必要です。
ただし、皮脂が増える原因に違いがあるため、予防法には少し違いがあります。

思春期などにできるニキビの予防法

皮脂の過剰な分泌が原因のため、洗顔などで肌を清潔に保つとともに、脂とり紙などで過剰な皮脂を取り除くようにしましょう。
また、油っぽい食事は控えるようにしましょう。

吹き出物(思春期後ざ瘡)の予防法

お伝えしたように、乾燥は吹き出物の原因となるため、ふだんのスキンケアで乾燥を防ぐようにしましょう。
たとえば、洗顔は皮脂を落とし過ぎないように洗顔料を泡立てて優しく洗い、回数も1日2回までとする、洗顔後は化粧水や乳液を使い、保湿ケアをしっかり行うなどを試してみてください。
また、睡眠を十分に確保する、偏った食事をしない、ストレスを発散するなど、日々の生活を見直すことも忘れないようにしましょう。
 
ニキビや吹き出物は同じ皮膚疾患ではありますが、原因が異なるため、思春期のニキビケアを大人になってからも続けていると、かえって悪化させてしまう可能性があります。
自分の肌の状態を確認し、スキンケアや生活習慣を見直してみましょう。
また、治りにくい場合や炎症・化膿がひどい場合は、皮膚科で相談してみましょう。

【参考】
公益社団法人 日本皮膚科学会『皮膚科Q&A』

<執筆者プロフィール>
吉村 佑奈(よしむら・ゆうな)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。某病院での看護業務を経て、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

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2017/09/15

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この記事の監修/執筆

Mocosuku編集部