中耳炎

2017/10/25

軟骨無形成症の3歳児、言葉が遅いのは滲出性中耳炎が原因?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

軟骨無形成症の3歳児、言葉が遅いのは滲出性中耳炎が原因?

子どもの言葉が遅いのは何が原因なのでしょうか。今回は3歳の男の子についての質問です。軟骨無形成症がある男の子ですが、未だに発音が不明瞭だといいます。滲出性中耳炎疑うママですが、耳鼻科ではその兆候は見られないと言われました。専門家からはどのような回答が寄せられたでしょうか。

3歳児のママからの相談:「滲出性中耳炎と言葉の関係について」

軟骨無形成症の病気がある3歳2カ月の息子ですが、生後7カ月の時にひどい中耳炎を起こし、それ以降、そこまでひどくはないものの、時々、中耳炎になります。コミュニケーションやボキャブラリー等の心配はありませんが、発音が未だ明瞭でないのが気になります。軟骨無形成症という病気の特徴から滲出性中耳炎も疑いましたが、耳鼻科では鼓膜は綺麗だと言われました。症状が安定している時期もありますが、あまり改善されず、耳鼻科を変えた方が良いのか検討しています。滲出性中耳炎は見つけにくいものなのでしょうか。また発音に関係してくるものでしょうか。(30代・女性)

言葉に影響するものの、滲出性中耳炎の見落としは考えにくい

滲出性中耳炎になると難聴が起こるため、言葉の発達に影響することはあるようですが、耳鼻科で見落とされることは考えにくいとの声が寄せられました。

滲出性中耳炎は、急性中耳炎の後、中耳粘膜や耳管に炎症が残り、鼓室(中耳腔)に液体が溜まる中耳炎です。耳の奥に液体が溜まっているため、軽度ですが難聴が起こります。聞こえにくいので正確な発音を聞き取れず、上手く発音出来ないと思います。大きな声で話す・呼んでも振り向かないことがある・テレビの音を大きくする等の行動があれば、難聴が考えられます。(看護師)
軟骨無形成症が耳の軟骨の成長にも影響し、滲出性中耳炎を起こしやすいこともあるでしょうが、滲出性中耳炎を起こしやすい子どもには、風邪を引きやすい・蓄膿症やアレルギー性鼻炎でよく鼻水が出る・扁桃腺肥大・中耳炎を繰り返す等の特徴があります。子どもは中耳炎になりやすく、滲出性中耳炎も起こしやすく、特に見つけにくい疾患というわけではありません。(看護師)
滲出性中耳炎は発音に影響を及ぼす病気といわれますが、耳鼻科の先生に指摘されていないのであれば、滲出性中耳炎による発音への影響は考えにくいでしょう。耳鼻科の先生であれば、まず滲出性中耳炎を見落とすこともないと考えられます。(小児科専門医)

3歳は発音に個人差ある時期。経過を見つつ他の原因も考慮を

3歳は発音の発達に個人差があるとの意見もありました。様子を見つつ観察するのが良いようです。

3歳という年齢は発音の仕方に個人差も大きい時期で、異常の確定にはまだ早いです。お子さんの発音の程度が同年齢のお子さんと比べ、大きく逸脱していないかの判断も必要です。(小児科専門医)
軟骨無形成症をお持ちとのことで、かかりつけの小児科の先生がいらっしゃるかと思います。今の段階ですぐに発音の異常は判断つきにくいかと思いますので、経過を見つつ、本当に異常なのか、中耳炎以外に原因はないか観察して下さい。(小児科専門医)

滲出性中耳炎は言葉に影響することがあるものの、耳鼻科で見落とされることは考えにくいようです。3歳は発達に個人差がある時期で、経過を見つつ原因を観察するのが良いとのアドバイスが専門家から寄せられました。


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