産み分け

2017/10/03

赤ちゃんの「産み分け」は本当にできるの?

この記事の監修/執筆

Mocosuku編集部

赤ちゃんの「産み分け」は本当にできるの?

性別の「産み分け」という方法があるということを聞いたことはありませんか。
性別の産み分けはできるのでしょうか。

実際に可能なのかどうか、赤ちゃんの性別がどうやって決まるのかも踏まえながら、ご説明していきたいと思います。

赤ちゃんの性別はいつわかる?

生まれてくる赤ちゃんの性別は、妊娠中にわかります。
妊婦健診の超音波(エコー)検査で性別が判明します。
たいてい妊娠20週前後で見えるようになるので、性別がわかった時点で「男の子のようです」「女の子のようです」と伝えられます。
赤ちゃんが生まれるまで、性別を知りたくないという場合には、健診時にその旨を伝えておくとよいでしょう。

赤ちゃんの性別はどうやって決まる?

わたしたちの性別は、染色体によって決定されています。
卵子は女の子になるX染色体をもっています。
一方、精子は男の子になるY染色体と女の子になるX染色体の両方をもっています。
先ほどお話ししたように、赤ちゃんの性別がわかるのは妊娠中や出産後ですが、赤ちゃんの性別は、受精するときにどの染色体が組み合わさるかで決まっています。卵子と精子の染色体の組み合わせが「XX」なら女の子、「XY」男の子になるというわけです。

効果のある「産み分け」とは?

性別は染色体で決まります。ですから、遺伝子検査ができる現代、理論上は産み分けが可能です。
そして、医療的な技術として可能な方法とは、体外受精によるものです。
これまで有名だった方法は、「パーコール法」です。
「パーコール」という薬液を使用した上で精液を遠心分離します。
Y精子よりもX精子の方が重いため、精液がおおよそ2層になります。そして、重たい下側の層からX精子であろう精子を採取して卵子とかけ合わせます。
これは、女児を授かりたいときの方法です。
しかし、確実にX精子とY精子が2層にわかれるわけではないため、パーコール法は完全に産み分けできる方法とはいえません。
そのほか、着床前診断という方法があります。着床前診断では、体外で受精させた受精卵を女性の子宮に戻す前に染色体を調べます。
すると、X染色体をもつ受精卵か、Y染色体をもつ受精卵かがわかるので、希望する性別の受精卵を移植します。
ただし、体外受精は不妊治療として行われるもので、産み分けのためにわざわざ行うものではありません。さらに、女性の身体にはとても負担がかかります。
また、ちまたではゼリーを使った方法が紹介されていることがあります。ただし、これには医学的な根拠はないようです。

「産み分け」する?しない?

性別を選択することのできる「産み分け」。これは、知能の発達したヒトだからこそ発展させてきた技術ですね。
家畜を営む人々にとっては、動物の性別の選択はとても必要な技術かもしれません。
ただし、パーコール法にしても着床前診断にしても、日本産婦人科学会では認められていません。
ヒトにとっては、遺伝性の重度の疾患をもって生まれてくることが予測されるなど、よっぽどな理由がない限り「人間だからこそ、人間には適用しない」というのが賢明な選択だということが、多くの医療者としての見解だといえるでしょう。

<執筆者プロフィール>
座波 朝香(ざは・あさか)
助産師・保健師・看護師。大手病院産婦人科勤務を経て、株式会社とらうべ社員。育児相談や妊婦・産婦指導に精通
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

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