妊娠中の貧血。薬に頼らず鉄分補給できる?

鉄分不足を解消するための鉄剤ですが、副作用があり、できれば普段の食事から鉄分補給をしたいと考える妊婦さんも多いでしょう。どのような食事で鉄分補給ができるのか、看護師さんたちに聞いてみました。

鉄分補給について妊婦さんからの相談:「薬に頼らず鉄分が摂れる食事メニューを教えて!」

先日、産婦人科で鉄分不足を指摘され鉄の錠剤を処方されたのですが、その薬を飲むと便が硬くなり便秘気味になってしまいます。お腹が苦しくとても不快なので、できれば薬に頼らず食事で鉄分を補給したいと思っています。鉄分がたくさん摂れる食材や、簡単に作れるメニューなどがあれば教えてください。(30代・女性)

普段の食事だけでは難しい場合も

普段の食事メニューだけでは、十分に鉄分を摂ることが難しい場合もあります。できれば鉄剤の服用は続けた方がよいですが、食べ物で補いたい場合は、鉄分入りのウェハースなどをおやつに食べるのもよいでしょう。

できれば鉄剤を続けて服用することが、貧血の改善には効果的だと思います。便秘は水分を多めにとることで改善される場合もありますし、もし副作用が辛ければ主治医に相談して別の薬に変えてもらうこともできます。(産科看護師)
貧血の程度によっては、食品だけではなかなか改善できない場合があります。鉄分入りのウェハースなど手軽に食べられるものや、鉄分豊富なドライプルーンや濃縮されたプルーンなどもオススメです。(内科看護師)

鉄分の吸収率をUPさせるビタミンCとたんぱく質

鉄分は単体で摂るよりも、ビタミンCやたんぱく質と一緒に摂った方が体内への吸収がよくなるようです。

レバー・ほうれん草・大豆製品・緑黄色野菜などを、ビタミンCやタンパク質と一緒に摂ると鉄分が体内に吸収されやすくなります。フライやソテーのレモン添え・ひじきの煮物に大豆を入れる・ゴボウやニンジンをいれたアサリの炊き込みご飯・ほうれん草の白和え・レバニラなど。また、野菜と果物でジュースやスムージーを作ると食べやすく量もたくさん摂れますし、食後のデザートに果物を食べてもよいでしょう。(産科看護師)
鉄はレバー・大豆・貝類・緑黄色野菜などの食材に多く含まれますが、植物性の食品に含まれる鉄は体内で吸収されにくいため、たんぱく質やビタミンCと一緒に摂るとよいでしょう。また、レバーや魚介類に含まれるビタミンB12には造血作用があるので、貧血予防にもなります。毎日簡単に食べられるレシピとして、ひじきご飯があります。(内科看護師)
鉄分を多く含むレバーに含まれるビタミンAは、妊娠初期に過剰摂取すると胎児の先天性異常のリスクが高くなると言われますが、妊娠後期に摂取するなら問題ないでしょう。あと、ひじきにはヒ素が含まれていて摂りすぎはよくないという説もありますが、小鉢に1杯程度なら問題ないのであまり神経質にならないでください。(産科看護師)

できれば鉄剤は続けた方がよいですが、食物に含まれる鉄分は食べ合わせによって吸収率がUPするので、食事メニューにひと工夫するとよいでしょう。妊娠後期なのでビタミンAの過剰摂取は気にしなくてもよいですが、何でもバランスよく召し上がってください。


2015/02/28

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