妊娠中期の尿蛋白、どれくらい危険なの?改善方法は?

妊娠中の定期健診で尿蛋白を指摘されたという相談が寄せられました。血圧が正常なら心配ないのでしょうか。それとも危険があるのでしょうか?専門家の意見を聞いてみましょう。

プレママからの相談:「妊娠中期の尿蛋白の危険性について」

妊娠中期に入り、つわりも治まって通常の食事ができるようになりました。先日の定期検診で少し尿蛋白があると言われ、食事の塩分に気を付けるようにと指摘されました。その後自分なりに気を付けていますが、なかなか改善されません。尿蛋白は妊娠高血圧症候群の前兆である事が多いと聞き、不安です。血圧が正常範囲内で治まっていれば、尿蛋白が続いていても胎児や母体に危険性はないのか詳しく知りたいです。(30代・女性)

妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)や腎機能の低下も。注意が必要です

尿蛋白は、胎児の障害や早産等を引き起こす妊娠高血圧症候群のサインである可能性があります。また腎臓の機能低下も、重篤な症状に発展することがあります。どちらにしても、尿蛋白を指摘されたら十分な注意が必要です。

蛋白尿がでていて血圧が正常範囲内でも、今後高血圧が見られるのであれば、妊娠高血圧症候群と診断されます。妊娠高血圧症候群になると、赤ちゃんに充分な酸素や栄養が送れなくなり、赤ちゃんに成長障害が起こったり、早産や流産のリスクが高くなります。(産科医師)
蛋白尿が出たということは、お母さんの腎機能が低下していることです。体内の余分な塩分や水分が排泄されず、体液のコントロールができなくなり、進行すると尿毒症という重篤な状態になる事もあります。自覚症状がないので気付きにくいのですが、医師から指摘されたのでしたら、注意しなければなりません。症状が強くなれば、入院して治療する場合もあるので気を付けてください。(産科医師)
妊娠中は赤ちゃんの分まで血液循環をするために腎臓が濾過機能を酷使するので、腎臓機能が低下しがちです。そのため妊娠中は尿蛋白が出やすくなります。しかし、腎臓機能が低下したままであれば、妊娠高血圧症候群を起こす可能性があります。健診で尿蛋白が出た場合は、塩分やたんぱく質を控え、腎臓への負担を減らしましょう。(小児科看護師)

たんぱく質・塩分・水分・休息に注意しましょう

腎臓への負担を減らすため、肉や塩分、水分の摂取の仕方に注意する必要があるようです。カリウムを含む食材を摂るよう心掛けたり、しっかり休息を取る事も大切です。

良質のたんぱく質を摂るために、肉は控え大豆製品を摂るようにしてください。減塩・薄味でカリウムを含む野菜や果物を摂って、塩分を体外に排泄しやすくしましょう。水分の摂り過ぎもむくみの原因になり、腎臓にも負担をかけます。水分は1日約2000mlを目安にしてください。(産科医師)
疲れも腎機能低下に繋がるので、しっかり休息を取り、身体を労わる事が大切です。(小児科看護師)

蛋白尿は、妊娠高血圧症候群や腎機能低下のサインということもあります。重篤な状態に繋がりかねないため、十分な注意が必要です。タンパク質・塩分・水分の摂取の仕方に気をつけ、疲れをためないようしっかり休息をとりましょう。


2016/11/30

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