紫斑や関節炎が現れるIgA血管炎は、溶連菌が原因なの?

免疫反応によって起こる疾患に、IgA血管炎というものがあります。IgA血管炎と溶連菌の関連性について、医師や看護師さん達に尋ねてみました。

6歳児のママからの相談:「IgA血管炎で入院も。溶連菌が原因なら何度も感染する可能性が?」

娘が5歳の頃溶連菌に感染後治癒しましたが、その後IgA血管炎と診断され2週間入院しました。当時の主治医にIgA血管炎の原因は不明と言われましたが、ネットで調べると溶連菌が原因かもと書かれていました。溶連菌感染症は何度も感染する可能性があるため、今後も溶連菌に感染する度にIgA血管炎になるのではと心配です。IgA血管炎の原因や、溶連菌感染症の予防法についても教えて下さい。(30代・女性)

溶連菌との正確な因果関係は特定できていない

IgA血管炎は、IgAという免疫が反応することで起こる血管炎です。溶連菌との関連性が指摘されることもありますが、はっきりとした原因は解明されていないのが現状のようです。

IgA血管炎(別名ヘノッホシェーンライン紫斑病)は、主治医のおっしゃる通り原因不明です。IgA血管炎を発症するお子さんの中には、数週間前に上気道感染症に感染していたという事例もあるため、確かに溶連菌との関連性が指摘されることもあります。しかし、溶連菌を始めとした上気道感染は、子どもにとって珍しくはないためIgA血管炎との正確な因果関係は特定出来ていません。(小児科専門医)
IgA血管炎は、IgAという免疫グロブリンが毛細血管に沈着してその免疫反応により生じる血管炎です。IgA血管炎についてはまだ明らかになっていない部分が多いのですが、細菌感染・ウィルス感染・抗生物質の服用・予防接種・特定の食材などが原因ともいわれています。要因の一つに溶連菌も挙げられますが、発症の原因として断定は出来ません。(看護師)

日頃から免疫力を高める生活習慣を

溶連菌の予防については、風邪と同様に手洗いうがいなどが推奨されています。ウィルスに負けない免疫力をつけるために、日頃から規則正しい生活を送ることが大切です。

溶連菌感染症は、春から夏にかけてと冬に流行し4~7歳頃に最も多く発症します。菌のタイプが多く一度感染しても別の種類に感染する可能性があり、経口・接触・飛沫感染により拡大する感染力の強いウィルスです。マスクの着用とうがい手洗いを徹底し、感染者との接触やタオルや食器などの共有も避けましょう。(看護師)
溶連菌は、除菌が不十分だと菌が残り免疫力や体力が低下した時に再発することがあります。日頃から免疫力を落とさないよう十分な睡眠とバランスの良い食事を摂り、身体を冷やさないようにしましょう。(看護師)
溶連菌を予防するためには、通常の風邪対策同様手洗いうがいをしっかりすることが有効です。(小児科専門医)

溶連菌がIgA血管炎の原因ともいわれるようですが、現時点でははっきりと断定は出来ないようです。日頃から規則正しい生活習慣や手洗い・うがいを心がけ、溶連菌感染症の防止に努めましょう。


2017/05/31

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