子どもの冷えに注意!「カフェイン・マネジメント」の重要性

子どもの冷えは学力にも影響!?

「温活」という言葉、一度は耳にしたことがあると思います。冷えに悩む女性は多いですが、実は子どもの方が大人より冷えやすいとのこと。しかも、「子どもの体温低下は、学力にも影響する可能性がある」(早稲田大学の前橋明教授)というので驚きです。 また、西洋医学と東洋医学の両方に精通し、冷え症に詳しい今津嘉宏先生によると、「世代によって温め方にはポイントがある」とのことで、幼児、小学生、中学生、大人で対策方法が異なるそうです。
今回は、今津先生が提唱する「世代別温活対策」、冷えや体調不良の原因となっているカフェインを適切に摂取する「カフェイン・マネジメント」についてご紹介します。

子どもの冷えは「発育を妨げる」可能性もある

今津先生によると、「冷えは、単に不快な状態であるだけでなく、様々な病気にもつながります」とのこと。さらに「大人だけなく、子どもの冷えにも注意が必要。最近は手足が冷たい幼児が増えていますが、子どもは健康で丈夫な体を作っている途中なので、冷えはそれを妨げてしまいます」と子どもの発育を妨げる可能性のある「冷え」に注意が必要だと警鐘を鳴らしています。

日々のコミュニケーションを取ることで“冷え”チェックを

子どもに「いつもと便が違う」とか「体がだるくてベッドからなかなか起き上がれない」など冷えの兆候があらわれたら要注意!毎日体温を測らなくても、手足やお腹などに触れるだけでも体温の変化に気づけるとのことなので、手を握ったり背中をさすったりしてスキンシップをとりながら、お子さんの体温チェックをしてあげると良いそうです。

子どもの冷えの原因は、睡眠不足やストレスも

子どもが冷えやすい理由として、現代の子どもは温度や湿度が整った環境で育ってきたので、身体が気温の変化に対応する力が乏しいこと。また、冷えた空気は下にたまりやすいため、身長が低い子どもは影響を受けやすいことがあげられるとのこと。
また、現代の子どもは、アイスや冷たい飲み物など身体を冷やすものが1年中簡単に手に入ること、夜遅くまでの受験勉強や深夜までスマホでSNSやゲームに熱中して睡眠不足になっていることも冷えにつながると指摘。
さらに、子どもは大人よりもストレスの経験が少ないことから、些細なことが大きなストレスにつながりやすく、ストレスにより体温調節をつかさどる自律神経が乱れて、手先や足先などの身体の末端が冷えてしまい、ひどくなると下半身やお腹まで冷えてしまうとのこと。

カフェインが睡眠に与える影響とは?

「カフェイン摂取により、睡眠潜時(床に就いてから眠るまでの時間)の延長、総睡眠時間の短縮、深睡眠の減少、浅睡眠の増加が引き起こされ、途中覚醒も増加し、さらに日中の眠気も増加しやすいことが分かっている。」と話すのは、カフェイン研究の国内第一人者で、子どものカフェイン摂取の影響について詳しい栗原久先生。「睡眠はコーヒーたった1杯(カフェイン量約50mg)でも影響が出る。」とのこと。

保護者による子どもの「カフェイン・マネジメント」の重要性

さらに、栗原先生は「特に、身体が小さく脳が発達中の子どもの場合は、カフェインの半減期が大人の倍ほどになるのでカフェイン摂取は控えるべきで、カフェインの影響で夜眠れず日中に眠くなってしまうようでは子どもの発達に影響が出るので、子どものカフェイン摂取量は、保護者がしっかり管理して欲しい。」と、保護者による子どもの「カフェイン・マネジメント」の重要性を指摘しています。
そこで、今津先生が「全世代共通で行える冷え対策」として提唱するのが、“温かいカフェインゼロのお茶をのむこと”。この機会に、“親子で温かいカフェインゼロのお茶を飲む”ことを習慣にしてみてはいかがでしょうか。

今津先生が提唱する「世代別温活対策

<幼児>
身体の芯の熱が逃げやすく、汗をかきやすい年ごろ。体温調節をサポートする温活が大切。

・服を重ね着する山の服装をお手本に
→動いて汗をかいたら1枚脱ぐ、寒くなったら1枚羽織るなどして調節を
・水分補給をする時の半分以上は温かいカフェインゼロのお茶を
→熱が逃げやすいので、身体の中から温めましょう

<小学生>
「栄養バランスのとれた食事が身体を温める基本」。永久歯が生えそろい食べられるものも多くなるが、消化機能は発達途中。消化吸収を助ける食事で温活を

・腸内細菌のえさとなる食物繊維をとる
→まだ完全にできあがっていない消化機能を助けるため、不溶性食物繊維:水溶性食物繊維=2:1のバランスでとりましょう。便秘は冷えの原因。食物繊維で予防を!
・よく噛む
→よく噛むこと=筋肉運動によってこの筋肉を動かし、熱を作り、身体が温まる。また十分に消化され身体を温めることにつながる

<中学生>
「ストレスによる血行不良が冷えのもと」。ホルモンバランスの変化、第二次反抗期など多くのストレスを抱える年ごろ。質の良い睡眠で温活を

・寝る前に温かいカフェインゼロのお茶を飲む
→脳の温度が下がると、寝つきが良くなり深い眠りにつくことができるので、寝る直前にカフェインゼロのお茶を飲み一度体温を上げることで、その後の体温を下げ、スムーズに眠ることができます。
・日光浴
日を浴びることでセロトニンが活性化され、質の良い眠りが得られます。

<大人>
「衣食住バランスよく」

衣:首まわりを冷やさない(ストール・マフラー)
食:ネギ、ショウガ、ニンニクなどの香味野菜や、色の濃い野菜(なす、ブロッコリー、根菜類など)をとる
住:「頭寒足熱」を心がける(レッグウォーマー)


2019/04/30

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この記事の監修/執筆

助産師/看護師/保育士河井 恵美